市山扇雄右 日本舞踊教室 市山 扇雄右 日本舞踊家 (SENYU ICHIYAMA)
『東京藝術大学音楽学部邦楽科日本舞踊専攻』を卒業。1歳から日本舞踊を開始。市山流家元・市山松扇師のもとで研鑽を積み、2026年に祖母から稽古場を引き継ぐ形で『市山扇雄右日本舞踊教室』を鶴見に開設。(JR鶴見駅 横浜市営バス 馬場四丁目 徒歩4分 菊名駅横浜市営バス 馬場四丁目 徒歩4分 臨港バス貯水池前 徒歩1分 臨港バス三ツ池口 徒歩4分)
祖母の稽古から、覚悟の東京藝術大学受験へ

私は神奈川県川崎市の病院で生まれ、鎌倉で1歳まで、茅ヶ崎市で4歳まで過ごしました。母が子育てに祖母の手を借りたいということで、実家から歩いて20分ほどの鶴見に引っ越し、4歳からずっとこの地に暮らしています。祖母から手ほどきを受け、1歳11か月で初舞台を踏んで以来、ずっと日本舞踊を続けてきました。始めた当初は、祖母の足の間に挟まれて手足を持たれながらの稽古でした。2012年から市山流家元の市山松扇師に師事し、小学6年生だった2015年には、東京新聞主催の全国舞踊コンクール邦舞第二部で1位を獲得しました。もちろん踊りが嫌いになった時期もありましたが、舞台や表現の世界に対する憧れが、日本舞踊の道に進みたいという気持ちを強くさせました。国際交流の場をはじめ、様々な舞台を踏ませていただいた中学時代、コロナ禍の高校時代を経て、受験というタイミングで、改めて将来について考えました。祖母やお家元といった周囲からの期待に加え、恵まれた環境、コンクールで結果を残してきたことを踏まえ、『東京藝術大学』の日本舞踊専攻を目指すと決意しました。藝大で学べば新たな発見を得られ、自分の研鑽をさらに積めると考えたのです。高校の先生には他を受けないのかと止められましたし、母を含めた三者面談でも心配されましたが、自信を持って受験し、無事に合格しました。藝大在学中から現在に至るまで都立六本木高校で日本舞踊の特別専門講師を務め、日本舞踊協会主催の公演に出演したり、自主公演を企画したり、幅広く活動しております。今年3月に大学を卒業し、4月からは日本舞踊家としての活動を本格的に始めています。祖母が亡くなった後、しばらく時間をかけて気持ちの整理をつけ、今年その稽古場を引き継ぐ形で「市山扇雄右日本舞踊教室」を鶴見に開設しました。慣れ親しんだこの土地で、新たなスタートを切ることができたと感じています。
御柱祭の衝撃が教えてくれた、日本舞踊という表現の世界
日本舞踊は、身体そのものではなく、着物をまとった状態の美しさを追求する、世界的に見ても珍しい舞踊だと思います。しかもその美しさは、日常生活の動きを極限まで美しく洗練させたものなので、1人で踊りながらストーリーを語る演目が多いのも特徴です。日本舞踊には、江戸時代や明治時代から続く「古典」のほかに、現代に作られる「創作」というジャンルがあります。幼い頃、長野県の諏訪大社の御柱祭を題材にした創作舞踊「御柱祭」を見て、ものすごい衝撃を受けました。7年に1回、山から大木を切り出して社に立てる激しいお祭りを舞踊にした作品で、その迫力と表現力は圧倒的だったのを覚えています。伝統を守りながらも敷居が高いと敬遠されがちな日本舞踊が、こんなに面白いものだということをとにかく発信したい。その気持ちが、続けてきた一番の原動力になっています。自分が慣れ親しんできた日本舞踊の魅力を人に届けたいという想いこそが、ここまで続けてこられた一番のエネルギーです。
一人ひとりに向き合う、お教室のレッスンスタイル

お教室では、完全な初心者から中級者、プロを目指したいという強い志を持った方まで、どなたでも歓迎しています。体格やセンス、目的は一人一人違うため、画一的な指導ではなく、その方に合ったアプローチを大切にしていることが特色です。現代の日本人は昔に比べて背が高く手足も長くなっているので、古くからある振り付けも、その人の体格に合わせてどう踊れば綺麗に見えるかを考えながら教えています。レッスンは、個人指導と、お友達同士で誘い合って来ていただく2、3人以上のグループレッスンという2つの形を用意しました。状況に応じて柔軟に対応できるのも強みです。現在は10代、20代のミュージカル女優を目指す方やお子様など、少人数で指導しています。それとは別に、都立六本木高校での指導や、日本舞踊協会主催の企画で小学生に半年間振り付けを教えて舞台に立たせる活動、膝が悪いご高齢の方から幼稚園児まで、これまで幅広い世代への指導を経験してきました。こうした経験の積み重ねが、年代に合わせた指導の引き出しになっています。遠方でお稽古場に通うのが難しい方には出稽古も行っており、ご自宅にそれなりのスペースがあれば、通常のレッスン料に交通費の実費をいただく形で伺うことも可能です。
礼儀作法から立ち居振る舞いまで、日本舞踊で得られるもの
お子様には、正しいお辞儀や綺麗な正座など、日本の礼儀作法が自然と身につくことが一番のメリットだと思います。大人の方には、着崩れずに美しく歩けるようになったり、長時間着物を着ていても疲れにくくなったりと、日頃の所作が美しくなることが大きなメリットです。また、日本舞踊は三味線音楽などの邦楽に、江戸の風景や人々の暮らしを反映した振りをつけたものなので、演目を通して日本の歴史や暮らしを体で学ぶことができます。楽器などと違って体一つ、扇子一本でどこへでも持っていけるのも魅力の一つです。海外で日本の文化を見せてほしいと言われた時にも、扇子一本あればその場で表現できます。
誰でも気軽に始められる、日本の伝統文化との出会い
性別や年齢、言葉の壁も関係なく、日常会話程度の英語であれば私自身も対応できますので、日本語が話せない方も大歓迎です。時間やお金がかかりそうというイメージは、どうか払拭していただけたら嬉しいです。特にお子様の習い事としてもおすすめですし、親子でいらしていただければ、お子様は楽しく体を動かし、大人は歴史や文化を知る楽しさを、それぞれ違った角度から味わっていただけると思います。厳しくお稽古を強制するつもりはなく、日常生活の一部として気軽に親しんでいただきたいので、少しでも興味を持ったら、ぜひ気軽に体験にいらしてください。
上記記事は2026年8月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

市山扇雄右 日本舞踊教室 市山 扇雄右 日本舞踊家 (SENYU ICHIYAMA)
市山扇雄右 日本舞踊教室 市山 扇雄右 日本舞踊家 (SENYU ICHIYAMA)
- 出身地:横浜市鶴見区
- 趣味:舞台・映画鑑賞、エンタメ全般
- 好きな場所:舞台袖、リハーサル中の客席
- 好きな音楽:ジャンルを問わず幅広く(ヒップホップ、日本舞踊の曲など)
- 好きな映画:クリストファー・ノーラン監督作品
- 好きな本:アガサ・クリスティ「エルキュール・ポアロ」シリーズ、『ハリー・ポッター』

