大塚歯科医院 大塚 亨 院長 (TOHRU OTSUKA)
『神奈川歯科大学歯学部』を卒業後、同大学の歯科口腔外科に入局し、16年ほど大学病院に勤務。その後、先輩の歯科医師のもとで1年半ほど研鑽を積み、戸塚の地で『大塚歯科医院』を開業して今に至る。(JR東海道線・横須賀線 戸塚駅より徒歩15分 横浜市営地下鉄 戸塚駅北出口 徒歩15分 横浜市営地下鉄 踊場駅 徒歩15分 戸塚駅 バス5分、来迎寺バス停前 徒歩0分)
父の背中を追いかけて、歯科医師の道へ

私が歯科医師を志した一番の理由は、父が歯科医師だったことにあります。医療に関わる仕事以外はあまり考えたことがなく、自然とその道へ進みたいと思うようになり、その中で歯科医師という選択にたどり着いたんです。父は当時開業しており、今はすでに引退していますが、子供の頃から診療の様子を目にしていたので、まったく知らない世界に飛び込んだわけではありませんでした。自宅がそのまま歯科医院だったこともあり、あらためて歯医者に通うような機会自体は少なかったです。たまに父から「ちょっと見せてみろ」と口の中を確認され、虫歯が見つかって治療を受けることはありましたが、しょっちゅう探されていたわけではないですね。当時は今ほど歯磨きについて細かく言われる時代ではなかったのですが、その大切さは父から折に触れて聞かされていたように思います。
外科の奥深さに惹かれた学生時代
大学で学びを深める中で気づいたのは、口腔外科という分野への強い興味でした。学生の頃は、外科は大変そうだという印象がある一方で、一般的な歯科診療とは異なる世界で、また違った角度から患者さんを診ることに面白さを感じたことを覚えています。そうして進んだ口腔外科の現場では、口の中の粘膜の診断や一般的な抜歯はもちろん、少し複雑な場所の抜歯、口腔内の良性腫瘍への対応など、専門性を積み重ねてきました。その経験は、開業した今も大きな支えになっています。また、大学病院で得た他院の先生たちとのつながりも財産のひとつだと考えています。口腔外科での経験があることから、対応が難しい患者さんについて他院の先生から相談をいただくこともあれば、自分の手に負えないと判断した場合には高次医療機関の先生へ相談することもあります。頼られる側にも、頼る側にもなれる、その行き来の早さが自分の強みだと感じている部分です。無理に自分のところで抱え込もうとは思わない。それも、患者さんのためになると考えています。
話を聞き、一緒に決めていく診療スタイル

日々の診療でモットーにしているのは、当たり前のことではありますが、患者さんの話をしっかり聞くこと。そのうえでお答えし、いくつかの診療の選択肢をご提案して、患者さんと一緒に決めていく流れを大事にしています。忙しい診療の中では省略されてしまいがちな部分だからこそ、最初のきっかけとなるこの対話だけは外さないよう心がけてきました。患者さんが言葉にしていないことの中にも気づきがある場合が多く、会話の中で見えてきた状況にも丁寧に対応するようにしているんです。当院は口腔外科の専門医でありながら、基本は一般の歯科診療を行う医院です。来院される患者さんは大人の方が中心となるため、まずは歯周病の状態をしっかり確認し、歯科衛生士が担当する部分を土台としたうえで、修復治療などへとつなげていっています。役割を分けながらも情報を共有し、一つのチームとして診療を進めていくのが、当院のスタイルです。現在は歯科衛生士2名、事務や歯科助手1名というスタッフとともに診療にあたっています。
光学印象や笑気麻酔など、患者さんに寄り添う設備
当院で特徴的な設備としては、光学印象とマイクロスコープが挙げられます。光学印象は、他院ではまだ普及率が高くないと感じている機械で、以前のように型取りの材料を口の中に入れる必要がなくなったことで、患者さんから楽になったと喜んでいただくことがあります。処置時間も短くなり、嘔吐反射のある方にとっても負担が少ない方法だと思い導入しました。もうひとつ、患者さんの負担を減らす設備が笑気麻酔です。ホームページに記載していることもあり、笑気麻酔を目当てに来院される方もいらっしゃります。緊張や息苦しさを和らげるためのもので、大学病院のオペ室で当たり前のように使っていたことから、身近な存在として導入しました。モニターなど、開業当時から使っていた機器も備えています。全身管理を重視する外科での経験から、血圧を測るなど気になる点があれば確認できる体制を整えてきています。以前は月に数回、施設へ伺う訪問診療も10年ほど行っていましたが、状況の変化もあり、現在は長く通ってくださっていた患者さんが通院できなくなった際に伺う形が中心になっています。ずっとお口の中を見てきた患者さんであれば、初めての場所へ伺うよりも対応しやすいというのも実感するところですね。
地域に根ざし、線でつながる診療を
来院される方の年齢層は幅広く、近所にお住まいの方を中心に、小さなお子さんからご高齢の方まで一通り対応しています。矯正など専門外の分野を除けば、子供の虫歯からご高齢の方の疾患まで、多岐にわたるお悩みに対応してきました。学校歯科医としても活動しており、現在は保育所と高校の健診を担当しています。赤ちゃんの頃から通ってくださっていたお子さんが成長し、社会人になっても通い続けてくれることがあり、そうした関わりを見守れるのは、この仕事ならではのやりがいだと感じていますね。親子3代で来院される方もいらっしゃるのはとても心温まります。診療を続ける原動力は、患者さんから「おかげさまで」と感謝の声をいただくことです。今後も、今取り組んでいることを一生懸命に続けながら、時代の変化に応じてアップデートを重ねていく所存です。これからも点ではなく線でつながる診療を大切にしていきたいと考えています。この医院は地域の皆さんに育てていただく場所だと思っており、これからもご奉仕する気持ちで診療にあたっていきたいです。よろしくお願いします。
※上記記事は2026年7月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

大塚歯科医院 大塚 亨 院長 (TOHRU OTSUKA)
大塚歯科医院 大塚 亨 院長 (TOHRU OTSUKA)
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