あい診療所 片岡 愛 院長 (AI KATAOKA)
2002年3月 福島県立医科大学医学部卒業の後、同大学附属病院小児科(NICU)に入局。2011年神奈川県立こども医療センター総合診療科、2013年東京医科歯科大学(現・東京科学大学)小児科NICU勤務を経て、東京医科歯科大学附属病院助教。
2014年子ども在宅クリニックあおぞら診療所墨田を勤務の後、2015年8月あい診療所を開業。現在に至る。
子どもの先生になりたい

幼い頃、身体が弱くて医療機関と関わる機会が多かったからでしょうか。幼少期から「こどもの先生」になりたい、と思っていました。
その気持ちが決意に変わったのは、小学校3年生のときです。課題図書であった『さと子の日記』を読み、難病と闘い、長い入院治療の日々の中で、長く辛い治療に耐えながら友だちとの交流を大切にし、学ぶことを諦めない、さと子さんの前向きに生きる姿に、胸の震えが止まりませんでした。
その深い感動と感銘は褪せることなく、わたしの胸の内で膨らみ続け、医師になる夢を貫徹しました。
すべての始まりは「挨拶」と「笑顔」
「あい診療所」では「挨拶」と「笑顔」を大切にしています。
毎日を繰り返していると、辛いことも、苦しいときもあるでしょう。嬉しいときはもちろん、悲しいときでも「笑顔」を心掛け、挨拶から始まるコミュニケーションを忘れない。
些細なことかもしれませんが、こどもたちや保護者の皆さんとの繋がりが、そのようなことの重複で強固になってゆくのだと考えています。
我が子に病気や障がいがあっても「あい診療所」があるから、と安心して貰える存在であり続けたい。その子の成長を共に見守りたい。こどもの笑顔を一緒に守っていく、パートナーでありたいと考えています。
どのようなときでも、こどもの声に耳を傾け、こどもの「言葉」を聞く。こども達が自分の言葉で話してくれるのを待ちます。
痛いときや辛いときに(こども自らが)「あい先生のところへ行こう」と言ってくれるような医師でありたいし、頼って貰える診療所でありたいと思っています。
「笑顔」を社会に広めたい

「あい診療所」の理念
『笑顔を社会に広めたい』
・病気や障がいを持っているこども、家族もみんな笑顔
在宅医療ケアを笑顔で
困ったら、困ったと言える場所、疲れたら助けて、と言える駆け込み寺的存在でありたい。
・学校、病院、家庭、地域の架け橋
「認めあい・支えあい・つくる医療」の実践
・いのちと向き合う家族に寄り添う
一緒に向き合う
こどもが健やかに育つためには、私(医師)も大人も和やかな気持ち(心)で心身共に健やかでいなければなりません。病気や障がいを受け入れ、自宅で医療的なケアを行うのは、並大抵のことではありません。病気のことだけではなく、日々の暮らしのこと、学習支援などを全力でサポートします。
共に支え合う機会と場を
医療的ケアが必要こどもたちや、介護が必要なご高齢の家族がいらっしゃるご家庭は、ともすれば「孤独」になりがちです。そうならないために在宅医療、訪問看護があるわけですが、訪問時間には限度があり不足の部分もあるでしょう。
入院が多いこどもたちや家族を応援したい、家族と一緒に生の音楽で楽しい時をすごしてほしいと、「かたおかファミリー音楽会」が出来ました。楽器の演奏や合唱などを、練習から発表まで楽しみながら、やり遂げる達成感は素晴らしいものです。
会をかさねるごとに自然にみんながつながっていました。出会ったみんなが自然にささえあい、医療のハードルをこえた大きな「力」になっていました。
例えば介護老人保健施設でも、ウクレレを相棒にみんなで大合唱になることもあります。
身体に不自由があっても、認知機能障害で明日には忘れていても、「歌の人」と認識されているようです(笑)
聴診器で聞くだけが医療ではない。診察室だけで患者さんと向き合うのではない。わたしはそう考えています。
みんながハッピーになれますように
もしチャンスがあれば、医療的ケアが必要なこどもとご家族を地域で包括的に支援できる複合的な施設・多機能拠点を運営したいですね。
こども達だけでなく、ご高齢の皆さんも一緒に関われたら尚、良いですね。こどもと高齢者が共に過ごせる施設を作りたい。
コンセプトは「みんながハッピーになるような施設(場所)であること。
1日として同じ日はありません。毎日がトライアル。みんながハッピーになれるよう、関わり合って行きたいと考えています。
※上記記事は2025年8月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

あい診療所 片岡 愛 院長 (AI KATAOKA)
あい診療所 片岡 愛 院長 (AI KATAOKA)
- 出身地:福島県
- 趣味:ウクレレ、ピアノ、合唱(元神奈川フィルハ合唱団員)、書道
- 好きな場所:熱海後楽園ホテルスパ、福島県岳温泉「扇や」
- 好きな本:「さと子の日記」、灰谷健次郎作品
- 好きな映画:「トトロ」
- 好きな言葉:「何を持って生まれたかではなく、生まれ持ったものをどう活かすかだ」(アルフレッド・アドラー)

