鈴木 隆久 代表(GOODMANS DANCE STUDIO(グッドマンズ ダンス スタジオ))のインタビュー

GOODMANS DANCE STUDIO(グッドマンズ ダンス スタジオ) 鈴木 隆久 代表

GOODMANS DANCE STUDIO(グッドマンズ ダンス スタジオ) 鈴木 隆久 代表 (TAKAHISA SUZUKI)

神奈川県座間市出身。19歳でプロになり、21歳から約10年間TRFのSAMの右腕として専属ダンサーを務める。演出やスクール運営など多方面で活躍し、2026年8月に「GOODMANS DANCE STUDIO」をオープン。

踊る側から人を育てる側へと広がった30年

ダンスとの出会いは、中学生の頃。当時ブラックミュージックに夢中になっていて、音楽を聴いたり、海外のアーティストが踊る姿を見たりする中で、「ダンスってかっこいいな」と思ったのが始まりでした。ちょうど1990年代前半、ヒップホップが広がり始めていた時代。周りの先輩にもダンスをやっている人がいて、最初は遊びの延長のような感覚だったんですよね。というのも、実は高校まで野球をかなり本気でやっていたんです。高校3年生の夏に部活を引退したタイミングで「これからはダンスに本気で向き合おう」と。そこから一気にのめり込みました。所属していたチームも全国的に知られるようになり、プロダンサーとして活動するようになりました。

ただ、20代半ばから怪我に悩まされるようになってしまって。ダンサーは、踊れなければ収入がない。そう思うと、毎日ダンスに追われる生活に少しずつ違和感を持つようになってしまったんですよね。そこで、自分が踊るだけでなく「踊りたい人をサポートする側に回ろう」ということも考えるようになりました。もともとビジネスにも興味があり、ダンサーとしてTRFのSAMさんのもとで仕事をさせていただいた時期には、スタジオづくりや運営にも携わっていたんですね。そこでノウハウを身に着け、30歳を過ぎてから独立。全国各地、数多くのスタジオの立ち上げに関わってきました。

振り返ると、ダンスを始めて30年以上。自分自身が踊るところから始まって、今は人を育てたり、ダンスを続けられる場所をつくったりすることへと、自分の役割が少しずつ変わってきたように思います。

念願の青葉区でのダンススクール

青葉区、特にあざみ野周辺には以前から魅力を感じていて「いつかこのエリアにスタジオを出したい」と思っていました。実は、物件を探し始めてから6~7年ほど経っているんです。近隣に住んでいたこともあって、周辺で空き物件が出るのを待っていたんですけど、なかなかご縁がなくて。ここから海の近くへ引っ越した直後に、この物件が出たんですよ。「もう少し早ければ!」と思いましたけど(笑)。こういうものは、タイミングですから。今は、いいご縁に巡り合えたなと感じています。

これまでも多くのスタジオを立ち上げて運営してきましたが、自分のなかでは、この「GOODMANS DANCE STUDIO」が一つの集大成。こだわりもたくさん詰め込みましたし、まずはここを大切に、長く続けていきたいですね。そして、多くの人がダンスに打ち込める場所として、この地域と一緒に育っていけたらと思っています。

ダンスを通じて個性を育てる

当スタジオは、個性を大事にすることをコンセプトに、キッズから大人まで、初めての方からプロを目指す方まで、幅広いプログラムを展開しています。ダンスがうまくなることはもちろんですが、何よりも自分の足で立てる人になってほしいという想いを持っています。みんなと同じであることを目指すのではなく、「自分はどんな人間なのか」「これからどう生きていきたいのか」を考えられるようになってほしい。ダンスが、そのきっかけの一つになればいいなと思っています。僕自身、ダンスに救われた経験を持っています。意外に思われるかもしれませんが、もともとはシャイで、大勢の中で手を挙げることも得意ではありませんでした。目立ちたい気持ちはあるのに、恥ずかしがって前に出られない。でも、ダンスを始めたことで少しずつ自信がつき、「自分は自分でいい」と思えるようになった。自己表現ができるようになったんですよね。

そして、ダンスは運動神経がよければいというものでもありません。周りから「運動神経がないから向いてない」と言われても、続けることで自分のスタイルを見つけ、それが個性となって開花する。そんな人をたくさん見てきました。ダンスが人生に影響を与えることもあるし、人は本当に変われる。僕自身は、そんな一人ひとりの可能性をみながら、進む方向を少し示す「舵取り役」なのかなと思っています。「ここがいいね」と伝えるのは、得意なほうですから。

楽しいから夢中になれる

ダンスを教える講師陣は、最前線で活躍する一流のダンサーばかり。僕が見て「ダンスが上手い」と思えるダンサーにお願いしています。教える技術はもちろんですが、先生自身がかっこよく踊れることもすごく大事なんですよね。特に子どもたちにとって、「こんなふうになりたい」と憧れられる存在が身近にいることは、大きな刺激になりますから。

僕も講師としてレッスンを行うこともありますが、指導では一人ひとりをきちんと見ることを大切にしています。レッスン中に声をかけたことが、子どもにとって大きな一言になることも少なくないんですよね。どういった言葉をかけるのか、すごく意識しています。あと、やっぱり「楽しかった」と思ってもらいたいんですよね。楽しいから続ける。続けるうちに「もっとうまくなりたい」という気持ちが芽生える。そこから技術に目が向くようになると、また次の成長が始まりますが、まずは「楽しい」の入口を作りたい。そう思っています。

そして、ダンスを楽しめるのは子どもだけではありません。今は40代以上の方も多く、最高齢の生徒さんは83歳。難易度の高いクラスにも参加して、毎回「楽しい」と言ってくださっています。50代、60代の方も若いときにディスコで踊ったりした経験を持つ世代だと思います。これからは昼間のクラスなども増やして、昔ダンスをやっていた方はもちろん、「今から始めてみたい」という大人にも参加してもらいたいですね。人生100歳時代ですから。何歳になっても踊ることには、大きな可能性があると思っています。

自分らしく生きる力を育てる場所へ

2026年8月にオープンしたばかりなので、まずはこのスタジオをしっかりと軌道に乗せて、長く続けることが目標ですね。そして、将来的にはダンスだけにとどまらず、さまざまなカルチャーが交わる場所にもしていきたいと考えています。個人的に、今は「掛け算の時代」なのかなと思うんですよね。一つのことだけで一番になるのではなく、自分が得意なことをいくつか持ち、それらを掛け合わせていく。僕自身も、ダンスとビジネスの両方を経験してきたからこそ、できることがあります。もちろん、ここからすごいダンサーが生まれたらうれしいですけど、それは一つの可能性。ダンスを通じて、小さな成功体験を積み重ね、「自分もやればできる」と思えるようになる。そして、将来どんな世界に進んでも物怖じせず、自分らしく生きていける。そんな力を身につけてもらえたら、それが一番だと思っています。AIやテクノロジーが発展していく時代だからこそ、実際に人と会って自分の身体を動かし、その場で何かを感じるというリアルな体験の価値は高まっていくはず。ダンスを入り口に人が集まり、出会い、刺激を受け、それぞれの個性が広がっていく。そんな場所にしていけたらと思っています。

 

※上記記事は2026年9月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

GOODMANS DANCE STUDIO(グッドマンズ ダンス スタジオ) 鈴木 隆久 代表 (TAKAHISA SUZUKI)

GOODMANS DANCE STUDIO(グッドマンズ ダンス スタジオ) 鈴木 隆久 代表 (TAKAHISA SUZUKI)

  • 出身地:神奈川県座間市
  • 趣味・特技:サーフィン、ダンス
  • よく読む本・愛読書:ユヴァル・ノア・ハラリの「サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福」
  • 好きな映画:『トップガン』
  • 好きな言葉:地球(地球人)
  • 好きな音楽:ハウス、ヒップホップ
  • 好きな場所:海

INFORMATION

GOODMANS DANCE STUDIO(グッドマンズ ダンス スタジオ)

所在地横浜市青葉区新石川2丁目15-1 第2グリーンシティビル1F
最寄駅あざみ野駅 徒歩5分、たまプラーザ駅 徒歩11分、江田駅 約1.8km
営業時間[毎月]1日~28日まで [平日]16:00~22:00 [土曜]12:00~15:00
定休日[毎月]29日・30日・31日 日曜日
ジャンル HIP HOPダンス