ロボット科学教育Crefusセンター南駅前校 片岡 弘明 室長 (HIROAKI KATAOKA)
埼玉県出身。美術大学卒業後、メーカーで立体デザインを手がけるデザイナーとして勤務。現在はCrefusセンター南駅前校の室長を務め、ロボット教育に携わる。
ものづくりの芽を育む、新しい学びの場

この場所では、2社が共同でさまざまな教室を運営しており、そのひとつが「ロボット科学教育Crefusセンター南駅前校」です。母体は、新横浜にあるシステム開発会社。3年ほど前にIT人材の育成や地域貢献といったものに力を入れていきたいという想いから、STEAM教育のパイオニアであるCrefusとフランチャイズ提携を結び、この教室を開校しました。私自身は美大を卒業後、メーカーのデザイナーとして立体デザインを中心に仕事をしていました。もともとロボットや構造的なデザインが得意だったことからご縁をいただき、現在はセンター駅前校の室長として講師を務めています。
理念は“クリエイティブフューチャーサイエンス”
当教室は、ロボット製作をしながら、プログラミングの基本やものづくりに必要な算数、物理、電気の基礎について学ぶ場です。『Crefus』という名前は『Create』 『Future』 『science』の頭文字からとっていまして、未来の科学を創造し、実際に作り出すという意味を込めた造語で、想像力と創造力を育むことを大切にしています。Crefusによる教室運営は2002年から始まりました。当時は受験指導が主流の中で、科学を楽しみながら学べる場をつくろうとスタートしたと聞いています。初期はプラネタリウムを作るなど実験中心でしたが、長期的に継続するのが難しいという課題がありました。そこでレゴ®社のキットを導入し、ロボット製作を通じて体系的に学べる現在のスタイルが確立されました。当教室では、小学校低・中学年向けのSTEAM教材「レゴ® エデュケーション SPIKE™ Essential(SPIKE™ベーシック)/Education (SPIKETM プライム)」を中心に使用しています。
失敗から学ぶ「トライアンドエラー」の教育

私たちが一番大切にしているのは、トライアンドエラー。失敗を恐れずに取り組み、失敗からどのように改良/調整を成功につなげるかを学びます。今のお子さんたちは情報が多すぎて、確認をせずに分かったつもりになってしまうことや、失敗を恐れる傾向にありますが、この教室では失敗することが前提。そこから、問題解決能力と主体的参画力を身につけていきます。年長さんから高校3年生まで受け入れていますが、現在は小学生が中心。ものづくりが好きな子、レゴ®が好きという理由はもちろん、何か夢中になれるものを探したい、といった目的で通い始める子もいます。
子どもたちに向き合うときには、アイデアをどう膨らませてあげるかを大切にしています。生まれたアイデアが実現可能かどうか。実現が難しい場合でも、試行錯誤を重ねるなかで新たな発見や驚きが生まれるので、まずは「やってみよう」という気持ちを大事にしたいなと。指導というよりもヒントを与えて、自分で確認して解決してもらう。アイデアや解決力のヒントを提供することが私の役割ですから。子どもたちから学ぶことも多いですね。
ハンズオン教育で広がる想像力と創造力
当教室では、自分の手を動かして学ぶ「ハンズオン教育」を重視しています。オリジナルのワークシートを使い、ゲーム感覚で学べるのが特徴です。年長さんから小学2年生までのコースは、スクール形式。iPadを使って組み立て図を見ながら作業を進めます。平面情報を立体で理解する力を養うことが狙いですが、作るうちにどんどんアイデアが広がり、改良点を見つけたりと時間がいくらあっても足りないほどです。また、例えばトラックを作る場合、「リンゴを運ぶトラックだとしたら、リンゴはどこで取れるか」「どうやって運んでくるのか」など、単にトラックを作るのではなく、その背景を考えさせることで想像力を刺激しています。
小学3年生以上になると、自律型学習に移行します。年間を通して約7種類のロボットを自分のペースで作り、テキストを読み解きながら実験を行います。その過程でパソコンの使い方も学び、主体的に問題を発見し解決する力、構造の理解、想像力、論理的思考を育みます。プログラミングというと「ただコードを書くこと」と誤解されがちですが、本来の目的は情報を収集・理解し、成果としてアウトプットする力を養うこと。当教室ではその点を重視しています。
未来を切りひらく力を子どもたちへ
当教室では、今後レゴ®社が主催する世界大会「ファーストレゴリーグ」への出場も目指しています。これは中学校や高校の部活も参加する高いレベルの大会。当教室で使用しているキットを利用するものなので、子どもたちと力をあわせて挑戦できればと考えています。
ものづくりや図工が好きな子はもちろん、算数が得意なお子さんにはぴったりの教室です。大切にしてほしいのは、お子さんたちの「好き」という気持ち。私自身、中学2年生のときに「デザイナーになるしかない」と決め、美大1本に絞って頑張りましたが、“基礎的な問題解決力”があればどんな分野でも生きていけると感じています。AIで仕事が変わる時代だからこそ、AIに使われるのではなく使う側に。問題を見つけ、解決の軸を自分でつくれる人へ。自分の「得意」を見つけて自信を持ち、生き生きと成長してほしいと思います。ここでの学びが、子どもたちの未来を自分の手でひらく力になるはずです。
※上記記事は2025年8月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

ロボット科学教育Crefusセンター南駅前校 片岡 弘明 室長 (HIROAKI KATAOKA)
ロボット科学教育Crefusセンター南駅前校 片岡 弘明 室長 (HIROAKI KATAOKA)
- 出身地:埼玉県川越市
- 趣味・特技:オートバイ、カメラ
- 好きな映画:「インターステラー」
- 好きな音楽:ロック全般
- 好きな場所:秩父

