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中島 将貴 代表(SPINNING LAB(スピニングラボ))のインタビュー

SPINNING LAB(スピニングラボ) 中島 将貴 代表

SPINNING LAB(スピニングラボ) 中島 将貴 代表 (MASATAKA NAKAJIMA)

3歳でフィギュアスケートを開始。2017年にプロスケーター転向と同時にコーチキャリアをスタート。ハーネスを使用したジャンプ指導を専門とし、全国で指導活動を展開。2020年からKOSÉ新横浜スケートセンター専属インストラクターを経て、2023年2月にパーソナルトレーニングジム「SPINNING LAB」を開業。(東急東横線 妙蓮寺駅 徒歩5分)

3歳から始まった氷上人生と開業への転機

私がスケートと出会ったのは3歳の時でした。父がコーチをしていたこともあり、自然とリンクで過ごす時間が多くなり、そのまま選手として活動を続けることになりました。2017年にプロスケーターへ転向し、同年からコーチとしてのキャリアをスタートしました。選手として高いレベルでの競技経験を積んできた背景があることで、技術面だけでなく、選手の心理的な部分まで理解した指導ができると自負しています。特に私が専門としていたのが、ハーネスを使って選手を持ち上げる技術でした。これは特殊な器具を使ってジャンプの練習をサポートする手法で、全国各地を回って指導していました。2020年からは新横浜のスケートセンターで専属インストラクターとして活動していましたが、2023年2月に「SPINNING LAB」を開業することになります。そのきっかけとなったのが、ロサンゼルスでの経験でした。私はハーネスを使った、指導技術を学ぶために、現地の日本人の先生のもとを訪れました。その先生は私が選手時代にお世話になった方で、長年ロサンゼルスで指導をされていました。帰国された際にお話をする機会があり、「この指導方法の効果はどうですか?」と尋ねました。すると先生は迷うことなく「やらない理由がない」と断言されたのです。そんな先生がここまで断言するということは、きっと何かがあるのだと確信し、開業を決意しました。

日本国内でも希少な回転専門トレーニング環境

この施設の最大の特徴は、スピナーと呼ばれる特殊な装置を使った回転専門のトレーニング環境です。スピナーは、地上でのトレーニング時にジャンプの回転を模倣するための特別な道具で、実際の氷上でのジャンプに近い感覚で回転の練習ができます。日本国内でこうした回転機能のある施設は極めて少なく、一般の方がお金を払って利用できる環境としては非常に希少な存在です。ナショナルトレーニングセンターにも同様の設備がありますが、日本代表選手専用であり、おそらく一般利用はできません。実際のトレーニングでは、選手にハーネスを装着し、タイミングを合わせて操作することで選手が持ち上がり、ジャンプの空中姿勢を安全に体験できます。このハーネスは、バンジージャンプやロッククライミングで使用される素材と同じものを採用しており、安全性を最優先に考えています。装置自体も定期点検を行い、メンテナンスを実施しています。スケートリンクでジャンプを実際に行うのは1秒もない瞬間的な動作で、修正しようとすると転倒のリスクがあります。このリスクを回避しながら何度でも空中感覚を体験できるのが、この施設の最大の価値です。また、体幹トレーニングも充実させていて、水が入ったウォーターバッグを背負うトレーニングや、スラックラインを使った足裏感覚の向上など、回転に必要な身体能力を総合的に鍛えることができます。

真摯な指導方針と確かな効果

元選手による指導の強みは、技術面だけでなく選手の心理まで理解できることです。私のモットーは「相手の目線に立つ」ことで、アクセルジャンプが跳べない、ルッツジャンプが跳べないといった具体的な悩みに対して、経験に基づいた的確なアドバイスができます。指導においては、基本的な礼儀やマナーも大切にしています。スポーツを通じて技術向上だけでなく、人としての成長もサポートしたいと考えています。「先生」という存在に対する敬意や、時間を守ること、挨拶をきちんとすることなど、社会に出てからも必要な基本的な姿勢を身につけてもらいたいと思っています。利用者の9割はスケート関係者ですが、体操やスノーボードなど回転を伴う競技の方々も来られます。全日本強化指定選手も利用しており、その選手の回転軸を取る速さは、さすが4回転ジャンプを跳ぶ人だと感じました。また、テレビ企画で有名選手の方にも来ていただきましたが、初回でも完璧にこなされ、トップレベルの選手にも認められる効果があることを実感しています。私たちスケーターは反時計回りの回転には慣れているため目が回りませんが、逆に時計回りだと回ってしまいます。これは練習量の違いによるものです。この施設では両方向での回転練習が可能で、スケートの試験では左右両方の回転が求められるため、こうした環境での練習は非常に価値があります。さらに、この施設は他のスケート指導者との連携を大切にしています。私は「農家」のような役割で、各先生が育てる生徒の基礎技術向上をサポートし、再び先生のもとに返すというスタイルを取っています。業界内での信頼関係を重視し、生徒の取り合いなどは一切行わず、純粋に技術向上だけに集中できる環境を作っています。トレーニングは完全個別対応で行っており、一人ひとりのレベルや目標に合わせてメニューをカスタマイズしています。初回の方には20分間のハーネス体験コースを用意し、継続的にトレーニングされる方には45分間のスタンダードコースで、最大2名まで同時に指導を受けることができます。特に印象的だったのは、北海道から通ってくださる方がいらっしゃることです。もちろん他の予定も兼ねてのことだと思いますが、それだけこの技術を求めている方が全国にいらっしゃるということを実感しています。新横浜と東神奈川にあるスケートリンクの中間地点という立地も活かし、遠方からのお客様にも対応しています。

幅広い層への貢献と地域との関わり

この施設を必要としているのは、プロを目指すスケーターだけではありません。大人でスケートを本格的に頑張っている方々、「シングルアクセルを跳びたい」という思いを持った方々にとって、安全に挑戦できる貴重な環境を提供しています。大人の場合、「今頑張っちゃったら明日仕事に行けないかもしれない」というリスクを抱えながらも挑戦したいという気持ちがあり、そうした方々の想いに応える安全な練習環境として機能しています。また、スケート以外でも回転技術を必要とする方々のサポートも行っています。バレエ、体操、スノーボードなど、回る競技は意外と多く存在しますが、こうした専門施設は他にありません。回るのが苦手な子供に回ることを教えるのは感覚的な部分が大きく非常に難しいのですが、この施設では遊びながら自然に回転感覚を身につけることができます。テレビの取材も受けており、一般の方が回転した時の反応を撮影するために利用されたこともあります。普通の人がどうなるかという実験的な素材として、ADの方が実際に体験されていました。このように、メディアからも注目される唯一無二の施設として認知されています。地域の方々にとって、この施設は目立たない場所にあることで落ち着いてトレーニングできるプライベート空間として機能しています。人の出入りが多い場所ではないため、プライバシーが守られた環境で集中してトレーニングに取り組むことができます。

地域に根ざした未来展望

私の目標は「農家」のような存在になることです。全日本選手権の客席に座って、「あの選手もここで基礎を作った」と思えるような、多くの選手の下地作りをしていきたいと思っています。子供たちには、回ることを歩くのと同じように自然にできるようになってもらいたいです。今後の展望として、できればスケートリンク内でこの指導を行いたいと考えています。スケート靴のままで来られ、15分程度の短時間でも「感覚がおかしいかな」と思った時にすぐに調整できる環境が理想です。この場所でしかできない特別なトレーニングを提供し続けています。スケート界の発展はもちろん、回転技術を必要とする様々な分野の方にお役に立てるよう、今後も真摯に向き合っていきます。フィギュアスケートを専門として指導していますが、回ることでお困りの方には何でもご相談に乗ります。この施設が、地域の皆様にとって新たな可能性を発見する場となることを願っています。

 

※上記記事は2025年8月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

SPINNING LAB(スピニングラボ) 中島 将貴 代表 (MASATAKA NAKAJIMA)

SPINNING LAB(スピニングラボ) 中島 将貴 代表 (MASATAKA NAKAJIMA)

  • 出身地:東京都
  • 趣味・特技:ドライブ、バイク、SUP、スノーボード
  • 好きな映画:『スターウォーズ』

INFORMATION

SPINNING LAB(スピニングラボ)

所在地仲手原2-2-18 妙蓮寺ヴィレッジ101
最寄駅妙蓮寺駅 徒歩8分、白楽駅 徒歩8分、東白楽駅 約1.4km
営業時間店舗へお問い合わせください。(予約制)
定休日店舗へお問い合わせください。
ジャンル フィギュアスケート