青木 千恵 院長(青木整形外科)のインタビュー

青木整形外科 青木 千恵 院長

青木整形外科 青木 千恵 院長 (CHIE AOKI)

神奈川県横浜市出身。1980年に父が開院した青木整形外科の2代目院長として、子どもからご高齢の方まで幅広い世代の診療にあたっている。

人の役に立つことを実感できる仕事を

人の役に立っていることを直接実感できる仕事に就きたい。もともと、そんな思いを持っていました。父が整形外科医で、クリニックを開業していましたから、その姿を身近で見ていたことも医師を志したきっかけの一つです。ただ、最初から迷いなく医師を目指していたわけではありません。患者さんの身体を診る責任がありますし、体力も必要で、知識も常にアップデートしていかなければいけない。「自分には少し難しいのではないか」と思っていた時期もありました。それでも年齢を重ねるにつれて、やはり医師になりたいという気持ちが強くなっていったんですよね。
実は、診療科についても最初から整形外科と決めていたわけではないんです。精神的に不安定な方をサポートしたいという想いもあり、精神科など別の分野も考えていて。でも、医学部に入って勉強を重ねるうちに、自分は身体を動かすアクティブなことが好きで、手術などを通じて身体の機能に関わっていく整形外科が気質的にもあっているのではないかと思うように。結果的には、父と同じ整形外科を選びましたが「跡を継ぐため」というより、いろいろ経験した末に自分で選んだという感覚です。当院は父が1980年に開院し、地域で45年ほど診療を続けているクリニック。私が、ここで診療するようになって12年ほどになりますが、今は地域のクリニックで患者さんを診ることも、自分にとても合っていると感じています。

関節や小児整形の経験を地域の診療に生かして

整形外科は、子どもからご高齢の方まで幅広い年代を診る診療科です。私自身は、大学卒業後に横浜市立大学の医局に入り、股関節の治療やリウマチなどに携わってきました。その後、県立のこども医療センターで、先天性の疾患や股関節の手術、新生児の股関節検診など、小児整形についても経験を積んできました。ですので、どちらかと言うと股関節や膝などの治療が得意です。首や腰などの脊椎に関しては、近隣の病院と連携して、より専門性の高い先生方に定期的に診療をお手伝いいただいています。地域の中で幅広く整形外科の相談を受けられる体制を作るためにも、自分だけですべてを診るということではなく、必要に応じて専門の先生につなぐことを意識しています。
また、整形外科ではまだ女性医師がそれほど多くないので、「女性の先生だから話しやすい」と言っていただくこともあります。身体の痛みだけを見るのではなく、その方がどんな生活をしていて、何に困っているのかまで聞きながら、できるだけ細やかに診察していきたいと思っています。

いつもの患者さんだからこそ小さな変化を見逃さない

患者さんと接するときには、毎回同じように診察するのではなく「今日はどうですか?」と、その日の状態をきちんと確認することを心がけています。慢性的な疾患の場合、どうしても診療内容が同じようになってくることもありますし、長く通っていただいている患者さんほど、お互いに慣れてくる部分もありますよね。だからこそ、こちらから声をかけて、いつもと違うところがないか、小さな変化を見逃さないようにしています。初診の方については、少し多めにお時間を取ってお話をお伺いしています。症状だけでなく、お仕事や普段の生活など、その方の背景を知ることも大切ですから。
また、当院は予約制ではなく、基本的には順番制で診察を行っています。予約制のクリニックも多いですが、整形外科の場合、急に痛みが出て「今日診てもらいたい」というケースも少なくありません。お時間をいただくこともあって、そこは改善していきたい部分ではありますが、「困ったときに来られる場所」であることは、これからも大事にしていきたいですね。

リハビリから介護まで長く支えていきたい

当院では、理学療法士によるリハビリテーションにも力を入れています。2016年に医院を新築した際には、より充実した環境にしたいと考え、リハビリ室も広くしました。整形外科では、治療が一区切りつけばそれで終わり、という方ばかりではありません。リハビリを続けながら身体の状態を保っていくことが必要な方もいらっしゃいます。一方で、介護が必要な段階になると、医療の枠組みだけではそれまでと同じようにリハビリを続けることが難しくなる場合も。そこで、長く通ってくださっている方が、その後も継続して身体を動かせる場所をつくりたいと考え、介護保険に対応したデイケアも併設しています。腰などの手術を受けた方をはじめ、整形外科特有の事情があるため、一般的なデイサービスでは対応が難しいケースもあるんですよね。そうした方の受け皿にもなれればとも思っています。
高齢の方が増えていく中で、整形外科としてリハビリが果たす役割はますます大きくなると感じています。骨折予防につながる骨粗しょう症の治療やリハビリ、そして介護保険へ移行した後まで、できるだけ切れ目なく支えていくことが今後の大切な役割ではないかと考えています。

子どもからご高齢の方まで安心して相談できる場所に

今後は、小児整形にも力を入れていきたいですね。私自身、小児整形についてもさまざまな経験を積んできましたが、子どもの整形外科疾患に対応していることは、まだあまり知られていないところがあるのかなと感じています。小児の疾患や先天性の疾患、障害のあるお子さんなどについても、地域で相談できる場所として、もう少し役割を担っていきたいと思っています。お子さんを連れて遠くの病院まで通うのは、ご家族にとっても負担がありますから。
星川は、昔から暮らしている方がいる一方で、新しく住む方も増えていて、また活気が出てきている街だと感じます。地元の小学校が150周年を迎えた際には、私もPTA会長として記念行事に関わりました。医師としてだけでなく、一人の地域住民としても、この街とのつながりを大切にしています。
何かあったときにいつでも来られて、自分の身体について安心して相談できる。子どもからご高齢の方まで、地域の皆さんにそう思っていただけるクリニックを、これからも目指していきたいです。

 

※上記記事は2026年9月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

青木整形外科 青木 千恵 院長 (CHIE AOKI)

青木整形外科 青木 千恵 院長 (CHIE AOKI)

  • 出身地:神奈川県横浜市
  • 趣味・特技:フラメンコ
  • よく読む本・愛読書:湊かなえさんの作品
  • 好きな言葉:「一期一会」
  • 好きな音楽:フラメンコの楽曲
  • 好きな場所:海や山。スキーで出かける八ヶ岳など

INFORMATION

電話 045-331-6503
所在地横浜市保土ケ谷区星川2-15-12
最寄駅星川駅 徒歩6分、和田町駅 徒歩7分、上星川駅 約1.5km
診療時間[月曜・火曜・水曜・金曜]9:00~12:00 14:00~17:00
[土曜日]9:00~12:00
休診日木曜・土曜午後・日曜・祝日
診療科目 整形外科 リハビリテーション科