居酒屋 ランタン 野田 智子オーナー (TOMOKO NODA)
美容師として51年間、美容院を経営した後、2007年より保土ケ谷区西谷で「居酒屋ランタン」を開店。2017年、保土ケ谷区坂本町に移転。2024年1月より保土ケ谷区上星川に移転。現在に至る。
人生の転機を経て

もともとは美容師として50年以上に渡り、腕を振るっていました。
我武者羅にハサミを握って、人生に一区切りついたとき、ふと亡き夫の「飲食店を経営したい」という夢物語が蘇ったのです。
夫の夢を継承した形で始めた「居酒屋ランタン」ですが、西谷、坂本、上星川と場所を変えながらも延べ18年間に渡り続けてきました。
お越し頂いたお客さまに「美味しかった」「ありがとう」と言われ、今日まで暖簾を守ることが出来ました。
お帰り」の灯火を「ランタン」から
いらしたお客さまを心からお迎えすること。例え初めてご来店いただいたお客さまでも、「お帰り」と笑顔でお迎えします。
家庭的な温かい雰囲気で、気持ちもお腹もほっとするようなお食事をお出ししたいですね。
もうひとつの心掛けは、清潔であること。衛生管理には徹底して心を配っています。
晴れた日もあれば、雨が降る日もある。どんなに辛いことがあっても、決してしょぼくれずにいつでも前を見ていたい。そうして、上星川のこの地で「ランタン」のように明かりを灯していたいですね。
日本食の美味しさと意義を伝えたい

ファーストフードや冷凍食品など、便利で美味しくて手軽に食べられる食事が目立って増えてきましたね。もちろんそれらが全て悪い、なんて言いません。だって毎日忙しいもの。
だからこそ「居酒屋ランタン」では、季節の野菜とか、山菜、お魚料理、煮物…などの昔から食べ慣れているようなお惣菜をお出ししています。
野菜料理や煮物は、手間が掛かる割に主菜ほど華々しくなく、気を付けていないと省かれやすくなってしまいます。野菜や煮物をふんだんに揃えた、偏らない食事を毎食摂るのは、難しいですよね。
日本の基本的な食事を大切に継承したい、そう考え厨房で腕を振るっています。
食事と共に、日本文化も大切にしたいですね。例えば着物。かつては着物を着用して、お店に立っていたくらい、着物が好きです。
この国の良いもの、良いところを、お食事に添えて、そっと伝えていきたいと思います。
四季折々、素材の持ち味を大切に
素材そのものの味わいを大切にし、健康的なお食事を提供することは、開店当時から変わらずに守り続けている信念です。
懐かしく、心に残る味わい…かつてお母さんやお祖母ちゃんが作ってくれたような、お腹だけでなく心も温もるようなお食事を提供したいと思っています。
拘り素材を求めて、伊勢原や秦野、お魚は小田原まで仕入れに行くときもあります。
秦野の「相州落花生」、大山で作られているお豆腐やこんにゃく、創業200年の日本酒の蔵元にも、わたし自身が買い付けに行きます。
そうしたお野菜とお魚を中心にしてメニューを組み立てるのですが、自然に委ねる部分が大きくなるので、メニューに変動がありますので「今日のおかず」をご覧ください。
それ以外にも、ランタンハンバーグや餃子なども餡をひと晩寝かせるなどして工夫を凝らし、ご好評いただいています。
その時々季節の楽しみもありますので、四季おりおりお越し頂ければと思います。
おふくろの味、をこれからも
世の中が便利になりすぎて、効率、利便性ばかりがもてはやされているような昨今です。
そんな毎日だからこそ、わたしは大根やドンコ椎茸を天日干しして自家製の切り干し大根を煮含め、ドンコ椎茸を刻んで稲荷寿司に包みます。
「居酒屋ランタン」は、忘れていた家庭の味、おふくろの味を大切に守りたい。
もったいない、の気持ち。日本の食文化を慈しみ、お伝えしていくことの一端を担えたら、こんなに嬉しいことはありません。
※上記記事は2025年6月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

居酒屋 ランタン 野田 智子オーナー (TOMOKO NODA)
居酒屋 ランタン 野田 智子オーナー (TOMOKO NODA)
- 出身:静岡県
- 趣味 :登山、沢登り、クライミング
- 好きな場所 :秋の山、北海道・阿寒湖
- 好きな本:乃南アサさんの本
- 好きな映画:四季折々の自然が描かれたドキュメンタリー
- 好きな言葉 :「いつも元気で明るく」

