KKA Kanagawa Kickboxing Academy キックボクシング教室 DJ.taiki 校長 (DJ TAIKI)
高校時代から格闘技を始め、『日本大学』在学中にプロデビュー。第4代DEEPバンタム級チャンピオンを獲得。2024年春、「記憶と知識」を重視したMMAジムを開業し今に至る。(京浜急行本線 東神奈川駅 徒歩2分)
プロレスラーへの憧れから始まった格闘技人生

私の格闘技との出会いは、少し変わっています。高校生の頃、プロレスが大好きで、プロレスラーになるための本を読んでいました。その本に「プロレスラーは大学のレスリング部出身が多い」と書いてあり、それなら大学でレスリングを始めようと考えたんです。ところが、入ったジムがレスリングではなく、格闘技のジムでした。MMAとレスリングの違いもよくわからないまま、気づいたらそのまま続けていました。元々格闘技には興味がなかったんですよ。完全に勘違いからのスタートです。でも、やってみたら適性があったようで、アマチュアでどんどん勝てるようになり、あっさりプロになれました。最初は勝てない時期もありましたが、長く続けているうちにタイトルマッチまでたどり着けました。トップの場所で試合ができるようになって、「本気で頑張ってみよう」と思ったんです。当時はUFCがすごく人気で、アメリカに行った時に日本とは違う熱狂ぶりを見て、UFCに出たいという目標も生まれました。大学は『日本大学』に通い、卒業前からプロとして活動。第4代DEEPバンタム級チャンピオンというタイトルも獲得できました。
「記憶」を最優先にした独自の指導理念
多くのプロ選手が引退後にジムを開業するのを見て、私もいつか自分のジムを持ちたいと考えていました。ただ、格闘技ジムを許可してくれる物件がなかなか見つからず。探し続けた結果、「格闘技もいいよ」と言ってくれるこの場所に出会い、昨年春にオープンしました。このジムのコンセプトは「記憶と知識」です。持って生まれた運動神経、スピードやパワーには個人差があります。でも、覚えることだけは絶対に、100歳までみんな知識が増えていけると信じています。だから、記憶することを一番大切にしています。具体的には、10個以上の技を組み合わせた複雑なコンビネーションを覚えてもらいます。ミットも、ただワンツーを繰り返すのではなく、アッパー、クロス、フック、フック、クロス、避けてクロス……と難しい動きを4回も5回も続けます。これは誰でも平等に、運動神経に関係なく、覚えればできること。記憶だけは平等だと思っているので、覚えれば確実に楽しくなるはずです。正直、「とにかくサンドバッグを殴りたい」という方には合わないかもしれません。でも、広く浅くではなく、狭く深くを心がけています。最初はつまらなくても、やっていくうちに覚えたら楽しくなる。そんな指導を目指しているんです。
平均年齢48歳、初心者が9割のアットホームな環境

うちのジムは平均年齢が48歳くらいと、割と高めです。体力やパワーは若い方に劣るかもしれませんが、記憶は確実に成長できます。会員の9割が未経験者で、プロは一人もいません。経験者の方が少数派なので、初心者の方こそ安心して入会できる環境だと思います。フットワークで足を色々動かす練習も、できない方が半分以上います。何回も同じことをやって覚えてもらう。記憶を優先しているので、来てもらえば確実に身につきます。通われている目的は、「元々やってみたかった」という方が一番多いですね。この機会に入ってみようという初心者の方、他のジムから引っ越してきた方、運動目的で来られる方など様々です。意外と格闘技を全然知らないという方も多く、運動面を目的とする方が多い印象です。男女比は男性の方が多く、社会人として働いている方がほとんど。忙しい中、時間を作って来ていただいていることに、本当に感謝しています。
48歳、初めての試合で掴んだ劇的な勝利
このジムをやっていて一番良かったと思えるエピソードがあります。47歳で入会され、格闘技を全く経験したことがない方が、今年48歳で初めての試合に出場されました。私は年齢制限のある大会を勧めていました。若い方とやるのは危険だと思ったからです。でもその方は「記念に」と言って、年齢制限のない大会にエントリーされました。対戦相手が発表されたのは試合の4日前。相手はMMAや立ち技の大会で強い勝ち方をしてきた選手でした。「これは危ないな」と思い、棄権を勧めたのですが、「記念なんで」と出場を決意されました。それなら、と作戦を立てました。判定狙いで、とにかく逃げ切る作戦です。相手の右側をずっと回り続け、一切自分から打撃を打たず、かわしたら組みついてしがみつき、時間が経つのを待つ。ボコボコにされるのだけは避けたかったんです。社会人として働いている方なので、翌日も仕事があります。無傷で終わってほしいという思いでした。試合当日、作戦通りに動き続け、相手の攻撃をかわして組みつくことに成功しました。相手に投げられましたが、MMAは柔道と違って投げられても試合は続きます。そのまま後ろにつき、しがみつき続けました。バックチョークで一本を取るチャンスもありましたが、「やらないで、キープだけ」という指示を守り続けてくれたんです。締めてしまうと相手が逃げるので、判定で勝てばいいと考えていました。結果は判定勝ち。まさか勝つとは思っていませんでした。この方は、このジムで一番真面目にやってきた方です。真面目に覚えたからこそ、あの状況でも落ち着いて作戦を実行できたんだと思います。映画みたいなストーリーでしたが、これがジムを始めて一番良かったと思える瞬間でした。
安全第一の環境と多彩なクラスで、自分に合った格闘技を
うちは安全重視で、大きな怪我をした方は一人もいません。その秘訣は、スパーリングをあまりさせないことです。他の格闘技ジムは結構スパーリングをやらせますが、うちは多くても3本まで。数をいっぱいやってしまうとダメージが溜まってしまうので、制限しています。それから、私が常に目を光らせています。ちょっと強くやりすぎな方がいたら、すぐに「やめて」と言って止めます。この見守りも、安全を保つために大切にしていることです。うちはキックボクシングジムではなく、MMAジムです。曜日によって様々なクラスを用意しています。月曜日はキックボクシング、火曜日がグラップリング、水曜日がMMA、木曜日がムエタイ(来月レスリングと交互にする予定)、土曜日がキックボクシングとレスリング。好みに合わせて選べるようになっています。最近人気なのはグラップリングクラスですね。覚えると楽しくなりますし、真面目な方が多い傾向があります。スタッフは私を含めて3人で、実力のある指導陣が揃っています。今後の目標としては、ジムを続けていくことが一番です。来ている方は多くありませんが、だからこそ一人一人に思い入れがあります。健全なジムですので、気軽に体を動かしに来てください。
※上記記事は2025年11月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

KKA Kanagawa Kickboxing Academy キックボクシング教室 DJ.taiki 校長 (DJ TAIKI)
KKA Kanagawa Kickboxing Academy キックボクシング教室 DJ.taiki 校長 (DJ TAIKI)
- 出身地:千葉県
- 趣味:王国活動
- 好きな場所:ラスベガス
- 好きな音楽:『田村ゆかり』
- 好きな映画:バックトゥザ・フューチャー
- 好きな本:『寄生獣』
- 好きな言葉:無知は害なり

