峯岸 徹(ONEFLAP(ドッグスクール))のインタビュー

ONEFLAP(ドッグスクール) 峯岸 徹

ONEFLAP(ドッグスクール) 峯岸 徹 (AKIRA MINEGISHI)

IT企業で勤務後、2013年に独立。サラリーマン時代から週末に犬のトレーニングを行っていた経験を活かし、横浜市神奈川区六角橋にドッグサロン『ONEFLAP』を開業し今に至る。(東急東横線 白楽駅 徒歩13分)

六角橋の地で13年、『ONEFLAP』に込めた想い

2013年にオープンした『ONEFLAP』は、今年でちょうど13年目を迎えます。店名の『ONEFLAP』、この「ONE (ワン)」は1つという意味なんです。「FLAP (フラップ)」というのは、海外のドアの下についている犬猫用の出入り口「ドッグフラップ」のこと。「1つの扉」という意味で、人間の世界と犬の世界を行き来できる扉でありたい、そんな想いを込めて名付けました。またロゴのデザインは、実は犬のお尻なんですよ。私たちは送り出す側ですから、帰る時に元気で尻尾が上がっている姿を見送りたい。そんな想いを込めて、後ろ姿にしたんです。これは亡くなった初代看板犬のフレンチブルドッグのお尻の形がインスピレーションになっています。この六角橋という場所は、家が近いというシンプルな理由で選びました。半年から1年くらい物件を探したんですが、どこも一長一短で。この場所は当時2年ほどシャッターが閉まったままだったんです。でも実際に開業してみると、犬を飼っている方が本当に多くて。お店を出した後に周りにトリミングサロンやしつけ教室が増えたので、場所選びは間違っていなかったんだなと実感しています。競合が増えるというのは、差別化のチャンスにもなりますから、私としては嬉しいですね。

「安心が最高のしつけ」を届けるチーム

私たちのお店で一番大切にしているのは、「最期まで寄り添える場所」であり続けることです。年を取って歩けなくなった子のトリミングや、シニアになってからの問題行動のトレーニングなど、最期まで飼い主さんと犬に寄り添うことをモットーにしています。顧客層は50代、60代の方が圧倒的に多いんですが、長く一緒に過ごしてきた愛犬との時間を大切にしたいという想いが本当に良く伝わってきますね。現在は私を含めて4人のスタッフで運営していて、4月からまた1人のスタッフが入るので5人体制になります。ドッグトレーナーが3人、トリミングスタッフが2人という構成です。急激に人数を増やすのではなく、犬のことを第一に考えられるか、仲間として楽しく働けるか、そういったことを見極めながら採用しています。みんなそれぞれの個性や強みを活かしながら、チームとして犬たちに向き合っています。トレーニングに関しては「安心が最高のしつけ」だと考えています。テクニックでお座りや待てができても、犬がイライラしていたら本末転倒ですからね。飼い主さんの横で穏やかに寝ていられるような状態を目指して、その子に合ったトレーニングをしています。最近のSNSでは元気な犬の姿が好まれますけど、犬にとってずっと高いテンションでいるのは辛いこと。ですから、私たちは「穏やかに」ということを何より大切に伝えています。

犬に教えながら進めるグルーミング

トリミングに関しても、嫌がることはしないという方針を貫いています。犬に協力してもらってカットやシャンプーを行うんです。飼い主さんの理想があっても、犬が耐えられないのであれば私たちはやりません。当店のグルーミングサロンでは、作業工程を犬に教えながら進めていきます。犬は次に何をされるのか分からないという恐怖を抱く必要がなくて、苦手意識を大幅に軽減できるんですよ。逆に「もっとやってくれ!」って尻尾を振って協力してくれる子もいるんです。こういう姿を見ると、本当に嬉しくなりますね。他店で断られた子や、お店に入れないほど怖がっている子も受け入れています。まずは遊びに来るだけ、おやつを食べるだけ、そんなところから始めるんです。時間はかかりますけど、少しずつ信頼関係を築いていくんです。これができるのは、ドッグトレーナーが横で様子を見ながらトリマーと話し合って、一緒にアプローチを決めていけるからなんです。お預かりサービスについては、トリミングやトレーニングに来ている子に限定しています。いわゆる「ペットホテル」はやっていないんです。環境が変わったところで過ごすのは犬にとっては飼い主さんがいなくなる不安から、下痢や食欲不振、震えが止まらないといった大きな負担がかかってしまいます。そしてなにより犬が好きでこの仕事をしている私たちにとって、怖がっている姿を見るのは辛いですからやっていません。それよりも、一緒に旅行に行けるように教えてあげるのが一番だと考えています。

ストレスフリーな環境をチームでつくる

日頃働く上で気をつけているのは、犬に対しても、スタッフに対しても、自分に対しても、ストレスがかからないようにすることです。私たちがストレスを抱えてピリピリしていると、それって犬に伝わってしまうんですよ。お店の雰囲気が悪いと犬も悪い方に行ってしまうので、風通しを良くして、スタッフや犬たちとよく話をするようにしています。自分自身がリラックスするために、休日に山へ行ったりもして自然体でいれるようにしています。そういう時間も大切にしながら、仕事に向き合っています。最近のワンちゃんの悩みで変化を感じているのは、昔は吠える、噛むといった「自己アピール」系の問題が多かったんですが、最近は精神的に落ち込んでいたり、何も出せない「ネガティブ」な子が多くなってきたということ。遺伝的な要素や親の精神状態も影響しているかもしれませんが、散歩中に怯えて歩けないといった悩みが増えています。まずは家の中やクレートの中に「安心できる場所」を一つ作って、そこから少しずつ外へ広げていくことが大切なんです。焦らず、その子のペースで進めていくことがとても大事。トレーニングを通じて一番変わるのは、実は飼い主さんなんですよ。犬の行動はすぐに変わるんですけど、飼い主さんの「犬とはこういうものだ」という30〜40年の思考を変えるには、どうしても1〜2年かかります。じっくり時間をかけて、飼い主さん自身の概念を変えていくお手伝いをしているんです。

地域全体で犬たちが明るく過ごせる未来へ

この地域全体で、犬たちが明るく過ごせるようにしたいんです。他の教室やサロンとも連携できればいいなと思っています。私たちのトレーニングは、飼い主さんがコントロールするのではなく、犬が自分で考えて落ち着けるように導くというもの。「命令ばかりで疲れちゃう」という飼い主さんは、ぜひ一度来てみてください。犬も生き物ですから、お互いの力を読み取って、共生していく力を引き出すこと、それが私たちの考えているトレーニングなんです。飼い主さんと犬、そしてスタッフ、みんなが笑顔でいられる関係を築いていきたいですね。ONEFLAPは、これからも犬と人をつなぐ「1つの扉」として、地域の皆様に寄り添い続けていきます。



※上記記事は2026年1月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

 

 

ONEFLAP(ドッグスクール) 峯岸 徹 (AKIRA MINEGISHI)

ONEFLAP(ドッグスクール) 峯岸 徹 (AKIRA MINEGISHI)

  • 出身地:埼玉県さいたま市
  • 趣味:山登り、クレー射撃
  • 好きな場所:自然豊かな場所
  • 好きな音楽:70〜00年代くらいの音楽
  • 好きな本:犬関連の書籍、行動学の書籍

INFORMATION

電話 045-633-7883
所在地六角橋1-32-7
最寄駅白楽駅 徒歩8分
駐車場近隣のコインパーキングをご利用下さい。
営業時間[火~土]10:00~19:00
定休日日曜・月曜
支払方法現金・クレジットカード
Web https://oneflap.co.jp/
ジャンル トリミング・グルーミング ペットホテル 犬のしつけ・トレーニング
特徴 ●しつけ教室●グルーミング●ドッグホテル●パピーパーティ●ワントレ●飼い主レッスン●送迎サービス