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堀内 紀廣 院長(しんまち駅前歯科クリニック)のインタビュー

しんまち駅前歯科クリニック 堀内 紀廣  院長

しんまち駅前歯科クリニック 堀内 紀廣 院長 (NORIHIRO HORIUCHI)

『神奈川歯科大学』卒業後、2件の開業医のもとで研鑽を積む。2009年に神奈川新町で『しんまち駅前歯科クリニック』を開業し今に至る。(京急本線 神奈川新町駅前 徒歩30秒)

ランニング中の偶然が導いた、この地での開業

『神奈川歯科大学』を卒業後、2つの開業医で経験を積んだ私は、2009年にこの地で開業することを決めました。きっかけは、実に偶然の出来事だったのです。当時、勤務先から横浜の自宅まで同僚の技工士とランニングをしていたんですが、その際にこの場所に出会ったのです。「ここがいいね」と意見が一致したのを今でも覚えています。新築物件が建設中で、駅のすぐ近くでありながら派手ではない、静かな街の雰囲気に惹かれたのです。この小さな駅前は、当時駅舎くらいしかなく、騒がしくない場所でした。その落ち着いた環境が私たちの理想にぴったりだったのです。近くには大きな公園もあり、昼休みにぶらぶらと散歩することもあります。ゆっくりと地域の皆様の様子を見守ることができる、そんな環境がこの場所の何よりの魅力なのです。

「人を助ける仕事」への憧れから歯科医の道へ

私の両親は歯科医ではありませんでしたが、母の友人が歯科医をされていて、その先生と母に勧められたことが歯科医を目指すきっかけでした。もともと人を助ける仕事には興味があったのですが、実は血を見るのがどうしても苦手で、医師の道は難しいと感じていました。そんな時、「歯科医師ならそんなことないよ」と言われ、挑戦してみようと思ったのです。学生時代、カトリック系の学校に通っていた影響も私にとって大きかったと思います。ボランティア活動が盛んな学校で、赤い羽根募金で街頭に立つこともありました。人のためになることは良いことだという価値観が、自然と身についていったものです。この「人に奉仕する」という精神が、今の「患者様第一」という診療姿勢の原点になっているのかもしれません。ただ、実際に現場に出てみると、想像以上に血を見る場面がありました。特に外科治療では、当初の想像を超える辛い経験もありました。しかし、その困難を乗り越えられたのは、患者様からいただく「ありがとう」という言葉があったからです。この言葉が、この仕事を続ける大きな喜びとなり、今も私を支えてくれています。そうした経験を経て、私なりの診療スタイルが確立されていきました。

基本に忠実な診療と、保険診療へのこだわり

私が日々の診療で最も大切にしているのは、「原理原則を守ること」です。滅菌処理をしっかり行い、大学で習った確かな治療法を守る。もちろん新しい技術も出てきますが、論理的に正しいと理解できたものだけを取り入れ、自分が納得したやり方で少しずつアップデートしていくことを心がけています。また、当院の大きな特徴として、自費診療をほとんど勧めないということがあります。他の医院と比べると、おそらくびっくりするほど少ないでしょう。保険診療でしっかりと治せるものは、まず保険診療で治す。患者様が国の制度に守られている範囲内で、できる限りのことを尽くしたいと考えています。自費診療については、患者様が自ら「これを入れてよかったから、また入れたい」と思っていただけるような形が理想としています。私から無理に勧めてしまうと、「先生に勧められたから」と無理をしてしまう方もいらっしゃるでしょう。そうではなく、患者様がどこまでを望んでいるのかをよく話し合い、一緒に決めていきたいのです。実際、「入れられちゃった」「抜かれちゃった」という言葉を聞くと、本当に説明がちゃんとできていたのかと疑問に思ってしまいます。ですから、なるべくよく話をして、一度帰っていただいてじっくり考えてから決めてくださいという形をとっています。このような姿勢は、患者様との信頼関係を築く上でも重要だと考えています。

歯を残すことを最優先に、患者様との信頼関係を築く

当院では、虫歯治療よりもまず歯周病治療を大切にしています。深いところの歯石も、必要があれば説明して、同意いただければしっかりと除去してから他の治療に進みます。なぜなら、歯を治療しても歯そのものがなくなってしまったら残せないからです。歯を残すことが最も大切だと考えています。もちろん、「そこだけやってほしい」「痛いところだけやってほしい」という患者様もいらっしゃいます。全員に合う歯科医院ではないかもしれません。しかし、私の方針に納得していただける患者様に来ていただき、その方に一生懸命治療を提供できれば、お互いに良い関係が築けると信じています。そのためにも、コミュニケーションはなるべく密に取るよう心がけており、特に初診の日には時間をかけています。昨年導入したCTは、根の先の様子や骨の状態を詳しく見ることができ、患者様に分かりやすく説明できるようになりました。また、オイル滅菌を含め、滅菌には特に気をつけています。清潔な器具でしっかりと治療することが何より重要だと考えているのです。矯正やインプラントといった専門性の高い治療は行わず、大学で習うような正統的な治療の質を高めていくことに注力しています。力不足の部分は大学病院にお任せする形をとっています。

患者様の笑顔が、私の一番の励み

印象に残っているエピソードがあります。最近、7、8年ぶりに来院された患者様がいらっしゃいました。長い間歯科医院に行っていなかったため、口の中はかなり厳しい状態でした。初診時、多くの歯を抜かなければならないことを説明したところ、最初は硬い表情をされていました。

しかし、抜歯後に痛みが取れたことで感謝の言葉をいただき、その後も詳しく説明した通りに他の箇所も問題が出てきて、現在治療を進めています。すると、最初の硬かった表情がコロッと変わり、今では「ありがとう」という言葉を何度もいただけるようになりました。私共が患者様に初めに厳しく伝えるのは、患者様の将来を本気で心配しているからです。目の前の優しさよりも、10年後、20年後の健康を守りたい。その想いが、時には厳しい言葉になることもあります。「このままだと全部の歯がなくなってしまいますよ」という話は、最初は嫌な気持ちにさせてしまうかもしれません。でも、それをしっかりと理解してくださり、「ありがとう」という言葉をいただけることが、何よりも嬉しいのです。私が理想とする姿は、患者様が定期的に検診に来ていただき、お掃除だけして「今回も虫歯がなくてよかったね」と帰っていく姿です。アットホームに、お話がてらに来ていただけるのがベストだと思っています。当院には、子供からご老人まで、本当に幅広い年齢層の方が来てくださいます。午前中はご老人が多く、夕方は子供たち、そして仕事帰りのサラリーマンの方々。近くに保育園や新しいマンションもあり、そこのお子さんたちも来てくれています。これからも、土台となる治療の質をさらに高め、患者様に提供できるものをより良くしていきたい。今日より明日、明日よりも明後日がもっと良い治療を提供できるよう、日々努力を続けていきます。最後に、当院に来てくださっている皆様へ。口の中が良くなり、「ありがとう」と言葉をかけてくださる方々に、心から「こちらこそ、本当にありがとうございます」とお伝えしたいです。お互いに良くなっていく、その関係がとても嬉しく、私の励みになっています。神奈川新町の皆様が、気軽に立ち寄れる「かかりつけ歯科医院」として、これからも地域とともに歩んでいきたいと思っています。

※上記記事は2025年11月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

しんまち駅前歯科クリニック 堀内 紀廣 院長 (NORIHIRO HORIUCHI)

しんまち駅前歯科クリニック 堀内 紀廣 院長 (NORIHIRO HORIUCHI)

  • 出身地:横浜市
  • 趣味:野球観戦、弓道
  • 好きな場所:自宅のガレージ
  • 好きな音楽:小田和正
  • 好きな映画:90〜00年代の映画
  • 好きな本:小説全般、マンガ
  • 好きな言葉:ありがとう、感謝、医は仁術なり

INFORMATION

しんまち駅前歯科クリニック

電話 045-442-2480
所在地東神奈川2‐5
最寄駅神奈川新町駅
診療時間[月・火・水・金]9:30~13:30 15:00~19:00
[土]9:30~13:30 15:00~18:00
休診日木曜・日曜・祝日
支払方法現金
診療科目 歯科 矯正歯科 小児歯科