オーラルクリニックあさひろ 朝廣 賢哉 院長 (KENYA ASAHIRO)
『北海道医療大学歯学部』を卒業後、同大学で1年間の研修を経て、咬合再建補綴学講座に3年間在籍。その後、札幌市手稲区の医療法人で分院長として勤務。2022年9月、港南台にて『オーラルクリニックあさひろ』を開業し今に至る。(JR根岸線 港南台駅 徒歩5分)
「自分の天職だ」と笑う父の背中が、歯科医への道を開いてくれた

歯科医師を目指したのは、もともと組織の中で足並みを揃えて動くことが得意ではなく、自分の判断で動ける仕事に就きたいという思いがあったからです。そのとき頭に浮かんだのが、父の姿でした。華やかなインプラントこそ手がけていないものの、「これが自分の天職だ」と言いながら、本当に楽しそうに歯科医を続けていたのです。医療なら患者さんにも喜んでもらえるうえ、来院いただければこちらも嬉しい。
そんな関係に惹かれて、歯学部への進学を決めました。大学では義歯(入れ歯)の分野を選びました。きっかけは意外にも「自分は手先が不器用だ」という自覚です。技術面で苦労していたある日、入れ歯専門の先生から「口の外に出して操作できるから、口の中より楽だぞ」と言われ、思い切って入局しました。後になって「全然楽じゃなかった」と気づきましたが(笑)、「入れ歯が痛い」と言われて調整し、「もう痛くない」と表情がほぐれる。あの瞬間のうれしさが、今も私を動かし続けています。
「まず共感、それから説明」。患者さんが話しやすい診察室をつくるために
日々の診療で一番の軸にしているのが、コミュニケーションです。保険診療を中心にすると時間の制約が生まれますが、当院ではできる限り30分はお話しする時間を確保するよう心がけています。治療の選択肢が複数ある場合は、それぞれのメリット・デメリットを丁寧にお伝えし、最終的には患者さん自身に選んでいただく形をとっています。患者さんに「話しやすい」と感じてもらうコツは、どんな些細な相談でも一生懸命聞くことです。「これしかありません」とばっさり伝えるより、まず「気持ちはわかります」という共感から入るだけで、受け取り方は大きく変わります。
自分が誰かに相談したとき、すっぱり切られるより一度ちゃんと聞いてもらった方が嬉しい。その感覚を、院全体の文化にしていきたいと思っています。
入れ歯が「食べる喜び」を取り戻す。痩せ細ったおじいちゃんが丸っとした日

これまでの診療でとりわけ印象に残っているのは、合わない入れ歯のせいで食事がままならず、痩せ細ってしまっていた高齢の男性患者さんのことです。新しい入れ歯を作って合わせたところ、食事がしっかりとれるようになり、少し丸っとした体型に戻っていただけました。食べられることが体を支え、生活の質そのものを変える。そのことを患者さんに教えてもらいました。
子どもの患者さんについては、開業当初に抱っこで来院していたお子さんが、今では駆け足で診察室に飛び込んでくる姿を見るたびに励みをもらっています。義歯の相談が多い一方、この地域の方は歯をしっかり残していらっしゃる方が多く、歯周病ケアや虫歯の治療を求めるさまざまな年代の患者さんをお迎えしています。
駅チカ・駐車場完備・強力換気。通いやすさへのこだわり
当院の設備面でまず挙げたいのは、アクセスのよさです。港南台駅から徒歩5分という立地に加え、駐車場も敷地の許す限り確保しました。電車でも車でも気軽に来院していただける環境が、当院の強みのひとつです。コロナ禍での開業だったことから、換気システムには特に力を入れました。建物規模に対して約2倍の流量を確保できる強力な設備を導入し、現在もその環境を維持しています。
義歯専門だけに入れ歯関連の設備や道具は豊富で、衛生士が新しい商材や歯磨き粉を積極的に試すこともあり、ホームケアのアイテムも充実しています。現在は歯科衛生士3名・歯科助手6名・歯科医師2名の計11〜12名で、日々の診療にあたっています。
「ゆりかごから墓場まで」。表裏なく、地域と向き合い続けていきたい
「ゆりかごから墓場まで」。それが私の目標です。将来的には院内でお付き合いのある患者さんの最後まで関わり続けられるよう、訪問診療にも取り組んでいきたいと考えています。子どもの分野では、お口がポカンと開いてしまう状態へのアプローチを学び続けているところで、あらゆる年代の方に寄り添える医院を目指して勉強中です。地域の皆さんへ、ひとつお伝えしたいことがあります。「もうだめだ」と感じてから来院されると、手の施しようがない状態になっていることがあり、それが一番つらい瞬間です。
当院でなくてもかまいません。少しでも気になることがあれば、早めに歯科医院へ足を運んでください。私自身、自分の親にしないようなことは患者さんにもしない。表裏なく、地域の皆さんの隣にいられる歯科医でいたい。ただそれだけです。
※上記記事は2026年3月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

オーラルクリニックあさひろ 朝廣 賢哉 院長 (KENYA ASAHIRO)
オーラルクリニックあさひろ 朝廣 賢哉 院長 (KENYA ASAHIRO)
- 出身地:横浜市
- 趣味:ゲーム、料理
- 好きな場所:温泉、自宅、車の中
- 好きな音楽:エレクトロスウィング
- 好きな映画:『Lie to me(ライ・トゥ・ミー)』
- 好きな本:『数の悪魔』
- 好きな言葉:凡事徹底

