やまだ歯科医院 山田 格 院長 (ITARU YAMADA)
『神奈川歯科大学』卒業後、勤務医として開業医のもと診療経験を積む。1987年、鴨居駅近くにに『やまだ歯科医院』を開院。(JR横浜線鴨居駅 徒歩5分)
親族初の歯科医師として、家系に医療の道を拓く

私の親族には歯科医師がおらず、叔父が「家系に医療に携わる者がいないから、ぜひやってみては」と強く勧めてくれたのです。この一言から私の歯科医師としての歩みははじまりました。親族で最初の歯科医師。その責任もあり、学生時代はとにかく留年せず、一日も早く国家試験に受かって稼げるようになりたい。そんな一心で励んでいました。1984年、横須賀の『神奈川歯科大学』を卒業。その年の5月から横浜市神奈川区の松田先生のもとで1年半ほど研鑽を積み、その後、先生の診療所を譲り受ける形で港北区の大倉山で3年ほど開業しました。昭和62年か63年頃、現在の鴨居へ。一時期は歯科医師である妻と二箇所で診療していましたが、今はここ一本で診療しています。
52坪の広々とした空間との出会い
鴨居のこの場所との出会いは、不動産屋さんからの一本の紹介でした。当時はオーナーとの面接があり、52坪という広さに「少し広すぎるかな」とお断りするつもりで伺ったのです。ところが、面接で気に入っていただき、ここで開業することに。現在、ユニットは5台。これだけのスペースがあると、患者さんも私たちもストレスなく、リラックスして治療に臨めます。隣を気にせず安心して治療を受けられる。スタッフも余裕を持って動ける。最初は「広すぎる」と感じた52坪が、今では理想的な広さになっています。
保険診療へのこだわりと、自然な関係性

私の診療モットーは、保険診療の範囲内でできる限りのことを行うことです。なので自費診療を無理に勧めることはしません。「痛いから治してほしい」という切実な要望に、誠実に答えることを大切にしています。地域の長く通ってくださる方とは、年月を重ねるうちに、性格や望んでいることが自然と分かってきます。「寄り添う」といった綺麗な言葉より、「またいつもの感じでお願いね」と気軽に頼っていただける関係が理想です。厳しい状況でも、「抜きたくない」という希望があれば、できる限り残す方向で対応しています。治療方針を決める際は、希望をしっかり聞き、一緒に最善の方法を探っていきます。
鴨居の穏やかな地域性と、高齢化社会における役割
この地域は高齢の方が多いですが、皆さん非常に庶民的で優しい。都会のせかせかした感じがなく、穏やかに診療できるのがありがたいですね。開業から30年以上が経ち、私もみなさんも年齢を重ねました。なので加齢による口腔内の変化や、噛みにくさを訴える方は確実に増えています。通院が困難になった方のために、訪問診療も行っています。歯科医師会のシステムも整い、担当する先生も増えましたが、当院では「ずっと診てもらっていた先生に来てほしい」という、長年お付き合いのある方を中心に対応しています。長年通ってくださった方が通院できなくなっても、引き続きお口の健康をサポートできる。歯科医師として、とても意義深いことです。
今来てくださる方を大切にするためにも、元気なうちからのケアを
今後の展望ですが、年齢的なこともあり、新しいことに手を広げるより、今来てくださっている方をしっかり診続けていきたいと思っています。地域の皆さまにお伝えしたいのは、「自分の足で動けるうちに、お口の中を整えておいてほしい」ということです。将来、施設や病院に入ることになった際、お口の状態が良くないと適切なケアを受けるのも大変になります。入院先で困らないよう、元気なうちからの検診とケアが大切です。お口の健康は全身の健康につながり、噛めることは栄養をしっかり摂れることでもあります。症状が出る前から定期的に歯科医院を訪れ、お口を良い状態に保っていただきたいですね。これからも鴨居の地域医療に貢献していきたいと考えています。
※上記記事は2026年1月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

やまだ歯科医院 山田 格 院長 (ITARU YAMADA)
やまだ歯科医院 山田 格 院長 (ITARU YAMADA)
- 出身地:東京都
- 趣味:バイク
- 好きな場所:緑の多い公園
- 好きな音楽:60〜70年代の音楽
- 好きな映画:紅の豚
- 好きな本:ノンフィクション
- 好きな言葉:自由

