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加藤 直之 院長(カトウ獣医科クリニック)のインタビュー

カトウ獣医科クリニック 加藤 直之 院長

カトウ獣医科クリニック 加藤 直之 院長 (NAOYUKI KATO)

日本大学生物資源科学部獣医学科卒業の後、都内動物病院などに勤務。2011年「カトウ獣医科クリニック」院長に就任。
日本大学獣医外科学研究室研究員。

尊い命を守りたい

2011年に「カトウ獣医科クリニック」院長に就任して以降、この日吉周辺の皆さんのみならず、都内各地からもご来院いただいているのは、最新の医療技術と設備による「確かな診断」をし、治療に尽力してきたことが浸透してきた所以かもしれませんね。
犬や猫、彼らの温もりを感じ、小さな生命のとてつもない尊さを守りたい。生き物と向き合い、人と出会う、そんな感動のある仕事に日々やり甲斐を感じ、いまここに居ます。

優れたデバイスを活用して、確かな診断を

触診やレントゲン・超音波検査に加えて確定診断を得る上で重要な機器が内視鏡や腹腔鏡です。慢性的な胃腸疾患を内視鏡で観察することで炎症なのか腫瘍なのか等の正確な診断が可能となります。また、慢性の肝臓の数値の高値の原因には様々なタイプの肝炎や重金属の蓄積による肝炎などがあり、進行すれば肝硬変に至ることも多いです。それらの病気を鑑別し治療をするためには肝臓生検による確定診断が必要となりますが、腹腔鏡による肝臓生検では3.5mmから5mm程度の傷口2箇所で低侵襲に実施できるため非常に有用です。対症療法で改善しない慢性の胃腸疾患や肝臓病などを正確に診断するため内視鏡や腹腔鏡を導入いたしました。

内視鏡および内視鏡外科認定医として

獣医学も人間の医療と同様に日進月歩で進化しています。より多くの患者さんや症例に対応するため獣医大学に研究員として籍を置きながら国内・海外での実習にも数多く参加し、志の高い先生方と研鑽を積んでいます。
例えば、ISVPS(旧ESVPS)は獣医療における国際的な教育機関であり、世界中で獣医師向けの卒後教育プログラムを提供しています。2024年12月、ISVPSの内視鏡および内視鏡外科認定医を取得しました。これからも内視鏡・腹腔鏡を用いた断・治療に邁進していきたいと考えています。腹腔鏡は人間と同様に開腹手術より低侵襲で痛みが少ない手技が可能なため回復が早い傾向があります。
例えば、避妊手術もその一例ですが、卵巣を固定している靱帯を強く引っ張らないので、痛みがなく、傷口も目立ちません。
腹腔鏡で肝生検、避妊手術の利点などをお伝え出来ればと考えています。

SUBシステムの施術

獣医医療におけるSUBシステムの施術とは、主に猫の尿管閉塞の治療に用いられる外科的な手法です。腎臓で作られた尿は尿管を通って膀胱に送られますが、尿管が結石や炎症などで閉塞(何らかの原因で詰まってしまうこと)すると、尿が腎臓から膀胱へ流れなくなり、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。尿管が閉塞すると、尿が腎臓に溜まり、腎臓の機能が低下してしまい、この水腎症が進行すると、腎臓が徐々に破壊され、最終的に腎不全に至ることもあります。尿管閉塞は尿が滞留することで細菌が繁やすくなり感染症に原因にもなり、腎盂炎などを引き起こす場合もある予断を許さない状況です。
内径が0.4ミリの尿管を外科的手術するには、非常に困難な作業です。
拡大鏡を用いて閉塞を解除するため尿管切開による結石の摘出や尿管の転植を施術することもありますが、尿管に複数の結石が存在している場合などでは尿管の代わりに腎臓と膀胱をバイパス(巡回路)する皮下尿管バイパス(SUB system)設置が有効な場合があります。私は2016年に日本国内で初めて行われたSUB systemの実習に参加して以降、スタッフと共にSUB system設置手技についての研鑽を積んでいます。

「チーム医療」で獣医療に挑み続ける

現在もわたしは、獣医大学の研究員であり、CE(継続教育・学び続ける姿勢)を大切にしています。
学び続け、診療し、常に最新の医療を提供したい。そして自身も常に向上心を持って医療に挑み続けていたいと考えています。
「腹腔内と胸壁に悪性末梢神経鞘腫が発生した若齢猫の一治験例」をまとめた論文は、日本獣医麻酔外科学雑誌に掲載され、この研究業績は優秀論文賞を頂戴しました。
日々の診療と同時に学術活動を行うことは大変ですが、学会発表や投稿には、多くの論文や報告を読むことが必要となるため、より疾患への理解が含まると同時に、自身の行っている診療を見つめる機会にもなっているため今後も積極的に行っていきたいと思います。
私一人の成果ではありません。内視鏡や腹腔鏡・SUB systemなどには施術をアシストしてくれるスタッフが必要不可欠です。日々シュミレーションやトレーニングなどを行い、より良い施術のため努力し続けるスタッフがいるおかげで日々スムーズに検査や治療が行えており、大変感謝しております。

※上記記事は2025年2月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

カトウ獣医科クリニック 加藤 直之 院長 (NAOYUKI KATO)

カトウ獣医科クリニック 加藤 直之 院長 (NAOYUKI KATO)

  • 好きな映画:ノンフィクション
  • 好きな場所:犬と遊べる場所
  • 好きな作家:高山路爛さん

INFORMATION

カトウ獣医科クリニック

電話 045-562-1853
所在地日吉本町1丁目4-26
最寄駅日吉駅 徒歩3分、日吉本町駅 約1.4km、元住吉駅 約1.7km
駐車場1台 提携駐車場あり
営業時間9:00~12:00 15:00~18:00

※12:00~15:00は精密検査・手術時間です。
※受付は診療終了時間の30分前までとなります。
定休日火曜・第1・3月曜
Web https://www.kato-ahp.com/
診療科目 動物病院
特徴 ●駅チカ ●駐車場あり ●提携駐車場あり ●ペットホテル(経過観察入院) ●トリミング ●SUBシステム ●狂犬病予防接種