松本歯科クリニック 松本 建二 院長 (KENJI MATSUMOTO)
『日本大学松戸歯学部』へ進学。卒業後は1年間大学に残り後輩の指導にあたる。その後、築地の歯科医院に勤務し、27歳で『松本歯科クリニック』を横浜市戸塚区に開院し今に至る。(JR線・戸塚駅、バス大坂台停留所より。駐車場あり)
「先生と呼ばれる仕事に」。父の言葉が歯科医師への扉を開いた

幼い頃から父に「先生と呼ばれる職業に就いてほしい」と言われて育ちました。自分にとってベストな道はどこにあるのか。受験を前に真剣に向き合ったとき、自然と行き着いたのが歯科医師という仕事でした。当時はちょうど歯科医師の需要が高く、社会的にも注目されていた時代でしたね。どんな職業が自分に合っているかをじっくりと考えたうえで、この道を選びました。大学で実際に学び始めてからはその世界にどんどん引き込まれ、歯科医師として患者さんと向き合うことへの気持ちが自然と育まれていきました。昔は歯科医師に「偉い先生」というイメージがありましたが、私はどちらかというと患者さんに寄り添うことを大切にしたいと、学んでいくうちに感じるようになりました。
義歯の恩師のもとで積んだ修行、そして27歳での開業
所属していたスキー部の顧問の先生が、義歯を専門とする先生でした。後輩の面倒を見たい気持ちもあり、卒業後も1年間大学に残って義歯の世界を深く学びました。スキー部での繋がりが、思わぬ形で自身の専門性と結びついていったのです。義歯は手先の器用さが求められる分野ですが、まわりから「器用だね」と言ってもらえることが多く、自分の感覚と自然に合っていたのだと思います。その後は築地の歯科医院に勤務し、臨床で経験を重ねました。27歳で地元でなく戸塚で開業を決断したのは、「まずはゆっくりできるところで始めてみよう」という気持ちからでした。実際、若さゆえの不安も正直あったんです。また色々と探している時に材料屋さんのご縁でこの土地を紹介していただいたことも後押しになりました。海のそばで開業したいという憧れもあったのですが、戸塚には海がないんですよね(笑)。それでも軌道に乗ったことで移転することなくここに根を張り続け、35年という歳月が地域の方々との信頼をひとつひとつ育んできたと感じています。
「まず聞く」。患者さんの思いを出発点にした診療スタイル

診療で一番大切にしているのが「聞く力」です。来院された方にいきなり「こうだ」と判断を下すのではなく、まずはコミュニケーションの中から患者さんの気持ちを引き出していくことを基本的なスタンスとしています。「抜きたくない」とおっしゃる方がいれば、よほどの状態でない限り、その意思に沿う道を探ります。もちろん限界がある場合もありますが、患者さんが望む形に全力で応えようとすること。それが私の歯科医師としての姿勢です。大切にしている言葉は「感謝」と「リスペクト」。自分が嫌なことは患者さんにもしたくない、という思いがその根っこにあります。腰を低くして患者さんに寄り添うスタイルは、開業当初から変わらない自分の軸です。忙しいときほど自分のペースで進めたくなりますが、患者さんの声をしっかり聞いた方がトラブルも少なくなるんです。その実感が35年の診療を通じて積み重なってきました。この地域の方々はせかせかとせず、ゆったりと話を聞いてくれる気質があり、その空気が丁寧な対話を生む土台になっていると感じています。
挨拶から生まれる温かさ。医院を包む自然な雰囲気
「どうやってスタッフを教育しているの?」と患者さんから言われることがあります。でも、特別に指導したわけではありません。来院された方が最初に感じるスタッフの挨拶の良さが、そのまま医院全体の雰囲気をつくっているのだと思います。挨拶から始まる空気が、安心できる場をつくり出しているのかもしれません。スタッフは歯科衛生士と助手で構成されており、ドクターは私一人で診療にあたっています。スタッフ確保が難しく人数は少なくなりましたが長年勤務のスタッフがおり、その一体感が温かさのある診察空間につながっていると感じています。設備面ではレーザー治療を導入しており、虫歯・歯周病の治療から予防歯科まで対応しています。小児歯科やフッ素塗布、義歯・入れ歯の診療にも応じており、さまざまな世代に通っていただきやすい体制を整えています。また、医院前に駐車場を完備しています。住宅街の中でたまたま目の前の以前ファミレスの駐車場だったところが空いたことで確保できたのですが、坂の多い戸塚において足腰が気になるご年配の方や、介護中のご家族にとっては通院しやすい環境になっていると思っています。
35年の感謝を胸に、これからも地域の歯を守り続ける
通院される方はご年配の方が多く、歯周病などで長期にわたって経過を見守りながら一緒に向き合うケースが目立ちます。1、2回で終わりというより、長い経過で一緒に付き合って治していきましょうという感じです。神経質な方から細かなご要望をいただくこともありますが、それを真摯に受け止めることが自分自身の成長につながると感じています。そういった方を手助けできたとき、本当に嬉しくなります。逆に自分が成長させてもらえると感じる瞬間でもあります。苦労を乗り越えた先に生まれる信頼関係は格別で、旅行のたびにお土産を持ってきてくださる方もいます。20代の若い方が届けてくれることもあり、本当にありがたいと思っています。開業から35年が経った今、新しいことへの挑戦を広げるよりも、長く通い続けてくれた患者さんへの感謝を大切に、丁寧な診療を続けていくことが目標です。自分が還元できることがあれば、この地域に貢献していきたいと思っています。皆さんにはいつまでも健康でいてほしい。健康のためには歯が大切ですので、定期的な歯科検診を受けていただき、ますますお元気で過ごしていただければと思います。その思いを胸に、これからもこの戸塚の地で診療を続けていきます。
※上記記事は2026年6月に取材したものです。
時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

松本歯科クリニック 松本 建二 院長 (KENJI MATSUMOTO)
松本歯科クリニック 松本 建二 院長 (KENJI MATSUMOTO)
- 出身地:東京都
- 趣味:音楽鑑賞、スキー
- 好きな場所:しまなみ海道(瀬戸内海)
- 好きな音楽:ジャンル問わず
- 好きな映画:ショーシャンクの空に
- 好きな本:ナショナルジオグラフィックのような写真・図鑑系
- 好きな言葉:感謝・リスペクト

