金子 行夫 院長(金子歯科医院)のインタビュー

金子歯科医院 金子 行夫 院長

金子歯科医院 金子 行夫 院長 (YUKIO KANEKO)

『日本大学歯学部』卒業後、同大学院補綴科を4年で修了。大学講師として教壇に立ち続け、平成2年(1990年)6月、生まれ育った戸塚の地に金子歯科医院を開院。以来30年以上にわたり、地域のかかりつけ医として診療を続ける。(JR東海道本線・横浜市営地下鉄ブルーライン 戸塚駅 徒歩3分。)

歯科への道は「ものづくりの喜び」から。補綴との出会いが人生を決めた

子どもの頃から理工系の学問に関心が強く、正直なところ歯科医師という職業は最初から念頭にありませんでした。幼少期はヨーロッパで過ごし、現地の小学校を卒業するなど、国際的な環境の中で育ちました。帰国後は理工学部への進学も視野に入れていましたが、転機となったのはある親戚の一言です。「これから歯医者がいいよ」と声をかけてもらったことで、歯科という世界への扉が開きました。進学してみると、歯科の世界は手先でものをつくる喜びに満ちていました。プラモデルが好きだった自分の性格と、自然に重なった感覚がありました。なかでも義歯や被せ物など補綴の分野に強く引かれたのは、細かい作業でうまく形を整え、患者さんのお口にぴたりと収まったときの達成感があったからです。あの感覚が、今の私の原点になっています。大学院で4年間研鑽を積んだ後は、大学講師として教壇に立ちながら経験を重ねました。そして平成2年6月、生家のあったこの戸塚の地に開院しました。縁の深い場所で診療を始められたことに、今もあらためて感謝しております。

 

「少しでも良くして帰す」。先輩から受け継いだ、ぶれない診療の軸

診療においてずっと大切にしているのは、先輩医師から繰り返し言われてきた言葉です。「患者さんが来たら、少しでもいいから必ず良くして帰す」。シンプルですが、どんな時代になっても変わらない医療の根っこだと思っています。当院は特に広告や宣伝は行っていません。それでも長年通ってくださる方々がいるのは、口コミで来てくださる患者さんが多いからです。かつて母が旭日町商店街のご婦人たちと無尽を結成していたこともあり、商店街の方々とのご縁で通い続けてくださる方も少なくありません。開院当初は待合室で顔なじみの患者さん同士が話し込む場面もよくあり、地域のつながりが自然と診療室の空気をつくっていました。そういう光景が、この医院らしさだったと思っています。スタッフは常勤の歯科衛生士1名とパートの歯科衛生士1名の小さなチームですが、開業時から在籍してくれているスタッフもおり、長年のチームワークが温かい医院の雰囲気を生み出しています。

 

補綴のプロとして。入れ歯が合って「お肉が食べられた」という笑顔のために

私が補綴出身ということもあり、当院には義歯や入れ歯に関するご相談で来院される方が多くいらっしゃいます。「入れ歯が合わなくなった」「噛むと違和感がある」といった悩みを抱えたご高齢の患者さんと、長くお付き合いしてきました。以前は総入れ歯の方が多かったですが、現在は部分入れ歯のご相談が中心になっています。そうした中で、今も忘れられない患者さんのお言葉があります。入れ歯を調整した後に「お肉も食べられた」と喜んでいただけたこと。食べられないことがどれほどつらいか、その喜びを取り戻せたときの笑顔がどれほど嬉しいか。その瞬間のために、この仕事を続けているのだと思っています。また当院ではレーザーを導入し、できるだけ痛みの少ない無痛治療を心がけています。歯科治療への不安が強い方にも、なるべく負担の少ない形で受けていただけるよう工夫しています。定期検診や虫歯治療にも対応しており、さまざまな世代の方にご来院いただける環境を整えています。

 

小学校校医の現場から。子どもたちの歯は、確実に健康になっている

長年、地域の小学校校医を務めてきた私は、子どもたちの歯の変化を肌で感じてきました。以前と比べて小学生の虫歯は大きく減り、1クラス40人のうち虫歯があるのは1〜2人ほどです。中学生になると間食が増えて虫歯も出てきますが、小学生のうちはほとんど見当たりません。背景にあるのは、妊婦健診などを通じた親御さんへの啓発です。虫歯は細菌感染であり、かつて多かった「口移し」による感染がなくなったことで、子どもたちの口腔内の衛生環境が大きく改善されました。親から子への感染経路が断たれたことが、最大の要因だと感じています。一方で、歯並びの矯正が必要なお子さんは1クラスに1割以上いることもあります。虫歯の少ない今の子どもたちが大人になったとき、どれほど歯の健康を保てるか、楽しみでもあります。虫歯治療から口腔機能・噛み合わせの管理へと、小児歯科の役割そのものが変わりつつあることを、現場で実感しています。

 

「口から食べられなくなったら終わり」。戸塚の地から、これからも

「和を以て貴しと為す」聖徳太子の言葉が、私の座右の銘です。人と人が穏やかに、互いを尊重して過ごせる環境を大切にしたい。その思いは、診療室でも変わりません。以前は自転車で地域を回り、訪問診療も行っていました。しかし戸塚は坂が多く、体力的な限界もあって、現在は来院診療に集中しています。それでも足腰が弱くなった患者さんが通い続けてくださることを考えると、来やすい環境づくりは欠かせません。当院には無料駐車場(2台)もございますので、お気軽にお越しください。口から食べられなくなったら、日々の楽しみが大きく変わってしまいます。歯の健康を保ち、美味しいものをしっかり噛んで食べ続けること。それが生きる喜びのひとつだと、私は信じています。その喜びを守るために、これからもこの戸塚で診療を続けていきます。

 

※上記記事は2026年6月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

金子歯科医院 金子 行夫 院長 (YUKIO KANEKO)

金子歯科医院 金子 行夫 院長 (YUKIO KANEKO)

  • 出身地:横浜市戸塚区
  • 趣味:ソフトテニス
  • 好きな場所:京都、ヨーロッパ
  • 好きな音楽:歌謡曲
  • 好きな映画:洋画全般
  • 好きな言葉:和を以て貴しと為す

INFORMATION

金子歯科医院

電話 045-865-2450
所在地横浜市戸塚区戸塚町108-3
最寄駅戸塚 徒歩3分、戸塚 徒歩3分、戸塚駅 徒歩3分
営業時間[月曜・火曜・水曜・金曜]9:30〜13:00 15:00〜17:00
[土曜日]9:30〜12:00
定休日木曜・日曜・祝日
診療科目 歯科 訪問歯科診療