犬山歯科医院 犬山 国重 院長 (KUNISHIGE INUYAMA)
『鶴見大学』を卒業後、しばらく大学や他医院でも従事し、平成元年に地元・戸塚にて『犬山歯科医院』を開業し今に至る。(JR東海道本線 戸塚駅西口 徒歩4分)
両親の歯槽膿漏がきっかけで歯科医師の道へ

私が歯科医師を目指したのは、親が歯槽膿漏で悩んでいる姿を見て、どうにかしてあげたいと思ったことがきっかけです。ただ、実際に自分が歯科医師として力になれるようになった頃には、もう親の歯はほとんど残っていませんでした(笑)。いざという時に間に合わなかったという悔しさが、今も歯槽膿漏や入れ歯に悩む患者さんに向き合い続ける原動力になっています。私自身は、子どもの頃から歯医者にあまり通っていたわけではなく、歯科という仕事に対して特別な興味を抱いていたわけでもありませんでした。それでも、親のために何かしたいという思いだけで、この道を選びました。その気持ちは、歯科医師としてスタートを切った時から今も変わらず胸の中にあります。この思いがある限り、これからも一人でも多くの患者さんの力になりたいと思っています。大学を卒業してからは、他の道に進むことなく、ずっと歯科医師一筋でこの仕事を続けてきました。今振り返っても、この仕事以外は考えられませんね。
『鶴見大学』卒業後、地元・戸塚で開業。西口再開発を経て今の場所へ
『鶴見大学』を卒業した後、しばらく大学に残りながら他歯科医院でアルバイトをし、平成元年に地元である戸塚で開業しました。戸塚を選んだ理由は、やはり地元が一番だという気持ちからです。生まれ育った戸塚だからこそ、腰を据えて長く続けていきたいと思いました。おかげさまで駅からも近く、坂の多い戸塚のまちにあって、患者さんにとって通いやすい環境が整いました。一方でこの再開発により、周辺には歯科医院がかなり増えました。医院を支えてくれているのは、受付を担当するスタッフです。もう10年ほど一緒に働いてもらっています。設備についても、一般的なかかりつけ医として必要なものはひと通り揃えました。
「自分がされて嫌な治療はしない」というモットー

診療にあたって大切にしているのは、自分がされて嫌な治療はしないということです。自分が受けたいと思える治療を、患者さんにも提供したいと考えています。具体的には、なるべく痛みを与えないよう心がけ、抜かないで済む歯はなるべく抜かず、詰めるだけで済むものは詰める、という方針です。大学では保存学を学んでいたこともあり、虫歯を詰めるような治療は得意な方だと思いますが、それに限らず、かかりつけ医として何でもそつなくこなせるよう心がけています。以前、夜中に「歯が取れたのでつけてほしい」と来院された方がいらっしゃいました。診てみると歯がほとんど残っておらず、入れ歯を一から作らなければならない状態でした。「明日お花見があるので」とのご希望だったため、夜8時頃から11時頃まで対応し、無事に間に合わせることができました。大変ではありましたが、患者さんに喜んでいただけたことは今でもよく覚えています。医院全体の方針としても、先ほどお話しした「自分が受けたい治療をする」という考え方に尽きます。これは私だけでなく、スタッフとも共通して大切にしている姿勢です。患者さんに喜んでいただけることが、何よりの励みです。
高齢の患者さんに寄り添い、自分の歯で過ごせる喜びを
現在来院される患者さんは高齢の方が中心で、歯槽膿漏や入れ歯に関するお悩みが多くを占めています。診療では丁寧にお口の中を整え、必要に応じて入れ歯を作るとともに、ご自宅でのお手入れ方法についても指導を行います。なるべく歯を抜かずに、ご自身の歯で過ごしていただきたいという思いがありますが、なかなか難しいケースもあります。自分の歯で噛むことは、脳に近い神経の伝達にも良い影響があるといわれており、入れ歯ではその感覚がやや弱くなってしまうようです。だからこそ、日頃からのメンテナンスが何より大切だと感じています。このあたりは住宅が少ないこともあり、お子さんの患者さんは多くなく、住宅地の多いエリアの方がお子さんの通院は多いようです。最近は働き盛りの世代の方も少し減り、リタイアされた方を中心に長くお付き合いいただいている印象です。通院が難しい方には訪問診療も行いたいという思いがありますが、機材が重く、車を横付けできる駐車場が必要になるため、実現にはまだ課題があります。理想としては、通院できなくなった患者さんも最後まで診続けられる医院でありたいと考えています。当院に通ってくださる方の多くは、しっかり指導を受け止め、丁寧にお手入れを続けてくださっている印象です。
保育園の園医として見る子どもの変化と、予防への思い
診療のほかに、保育園の園医も務めています。昔と比べると、虫歯のある子どもは明らかに減ってきました。これは親御さんの意識が高まり、しっかりとお子さんの歯を気にかけるようになった結果だと感じています。以前は5、6歳の子どもを対象に、虫歯のない子を表彰する「よい歯のコンクール」がありましたが、対象となる子どもが増えすぎて「母と子のよい歯のコンクール」に形を変え、今では70歳以上で20本以上の歯が残っている方を表彰する「高齢者よい歯のコンクール」へと変わってきました。時代とともに、歯にまつわる課題も変化してきたのだと感じます。地域の皆さんにお伝えしたいのは、何より予防が大切だということです。歯磨きをしっかり行っているかどうかは、口を開けていただいた瞬間に大体分かるものです。だからこそ、患者さんお一人おひとりに懇切丁寧に指導を続けていくことが、私にできる一番の役目だと思っています。医院として大きな目標を掲げているわけではありませんが、今取り組んでいることを着々と継続していく、それこそが一番難しく、また一番大切なことだと感じながら、これからも地域の皆さんとともに、一歩ずつ診療に向き合っていきたいと思います。
※上記記事は2026年6月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

犬山歯科医院 犬山 国重 院長 (KUNISHIGE INUYAMA)
犬山歯科医院 犬山 国重 院長 (KUNISHIGE INUYAMA)
- 出身地:戸塚区
- 趣味:写真
- 好きな場所:ディズニーリゾート
- 好きな映画:スターウォーズ

