金子歯科クリニック 院長 佐藤 昭之 (AKIYUKI SATOH)
東京歯科大学歯学部卒業後、都内の歯科医院にて勤務。令和7年、前院長の金子先生から金子歯科クリニック院長を引き継ぐ。(JR・横浜市営地下鉄「戸塚」駅東口 徒歩2分)
野球少年から歯科医師へ。迷いながら見つけた自分の道

小学生の頃から野球が大好きで、周りの友達が流行のゲームをしている中でも、私は外でバットとボールを握っている子どもでした。中学生になって肘を壊したことをきっかけに野球から離れ、高校受験に向けて勉強に励むようになりましたが、将来何になりたいのかはなかなか決められませんでした。父は戸塚区で歯科医院を開業していて「医者でも歯科医師でも学者でも、何にでもなれるように勉強はしておきなさい」とは言われましたが、「歯科医師を継いでほしい」と説得されたことはありません。高校時代には、仲の良かった友人から「0の追求」について聞いて興味を持ったり、法学部や経済学部の受験に挑戦したりしました。歯学部も選択肢の一つとして受験し、合格したことから歯科医師の道へ進むことになったのです。振り返れば、歯科医師として働く父の姿も、進路を決める後押しになったかもしれません。
技術だけではない「人として」の歯科医療。尊敬する師匠から学んだこと
大学を卒業して間もない頃は、歯科医師としての技術がほとんど身についていなかったと思います。そんな私が都内の歯科医院で出会ったのが、師匠と呼べる先生です。その出会いが、歯科医師としての起点になりました。年齢は3〜4歳しか違わないのにもかかわらず、歯科医療について一から教えてくださいました。20代の頃、私が治療で失敗して同僚から叱責されていた際には「歯科に対する恐怖が出てしまう。その役目は私が引き受けるので」と守ってくれたこともあります。厳しい方でしたが、ご自身もこれまでたくさん失敗してきたことを話してくださり、そんな姿を見て「この方についていこう」と思えたのを覚えています。
まず学んだことは、「人として」の部分です。患者さんが「痛い」と訴えたときには、ただ症状を聞くのではなく、なぜ痛いと感じているのかを考え、その気持ちを受け止める。歯科医師としての技術を身につける前に、目の前の患者さんに向き合う姿勢を教えてもらいました。
そして技術については、基本をしっかり身につけたうえで、実際の治療では教科書通りではなく一人ひとりに合った治療を考えることの重要さを学びました。例えば、翌日に特定の症状の患者さんが来るときには、事前に教材を渡され「これで学んでおくように」と言われます。当日は治療の補佐をしながら実際の処置を見せてもらい、終わった後には、教材や自分で調べた内容と実際の治療がどう違ったのかを振り返りました。その際「自分自身でどう考え、どう患者さんにアプローチするのか」を問われるのです。こうした経験を重ねる中で、知識や技術を身につけるだけではなく、自分の頭で考えて患者さんと向き合うことを常に考えるようになりました。
今、どのような症状の患者さんが来られても「向き合える」と確信が持てるのは、尊敬できる師匠と出会えたからだと思います。
金子先生との偶然の再会で、地元戸塚の歯科医師に

いずれ開業したいと考え、気になる都内の物件があり開業コンサルタントの方に相談したところ、「戸塚にも一件ありますよ」と紹介されたのが現在の医院です。父はすでに引退して閉院していたためもう戸塚に戻ることはないと思っていましたが、「帰るチャンスが来た」と感じたのを覚えています。そして、お話をうかがいに行った先でお会いしたのが、前院長の金子先生でした。
父も同じ戸塚区の歯科医師だったため、金子先生のことは以前からお見かけしていました。ただ、まさか金子先生から医院を引き継ぐことになるとは。ご縁があって、生まれ育った戸塚で歯科医師として戻ってくることができ、両親も喜んでくれました。
金子先生からは、「夢とか、やりたいことがあると思うので、ぜひやってください」と言っていただいています。しかし、金子先生が長年かけて築き上げた医院ですから、その部分も大切に踏襲したいと思います。金子先生は細かい作業がお好きで、患者さんに対してとても丁寧な先生です。私やスタッフに対しても、何度質問しても丁寧に教えてくださり、難しい症例について相談すると一緒に考えてくださいます。「歯科医師になるために生まれてきた方」と感じるほどです。私からすると、「憧れ」という言葉に近い感情かもしれません。もし金子歯科クリニックを伝承してくれる後輩ができたら、金子先生がしてくださったように、私も心を込めて接していきたいですね。
治療法を決めるのは患者さん。数ある選択肢から最善を一緒に考える
「物をかめる」状態にすることは、歯科医師としての大きな使命の一つです。インプラントでもブリッジでも入れ歯でも、すべては「おいしく食事をする」という目標のためです。その中でインプラントは一度入れれば長期間しっかりかめる優れた治療法ですが、自由診療のため費用が高額になりやすく躊躇されるお気持ちもよく分かります。だからこそ、保険適用で可能なブリッジや入れ歯の選択肢などもお伝えし、メリット・デメリットを患者さんと一緒に考えながら選択する姿勢を大切にしています。「困っています」という声に対して選択肢をご提示し、「何でも言ってくださいね」と言えることこそが、当院の強みなのかもしれません。インプラントを用いた総義歯にするのか、あるいは抜歯を避けたいのかなども含め、患者さんのお気持ちを最優先に考えたいのです。「こういった方法はできませんか?」とご提案いただければ、「やってみましょう」と寄り添い、本音で話せる環境づくりを心がけています。
また、当院は予約優先制を採用していますが、突然の痛みで予約なしでお越しになった方にも、可能な日であれば「6時最終受付ですが、6時半からでよければ」など、対応可能です。「転んで前歯が欠けてしまった」といった急患ももちろん、来てくだされば何とかします。まずは遠慮なく当院へ駆け込んでいただければ、お子様から高齢者の方まで、どんな方でも温かくお迎えいたします。
定期的な予防歯科で、いつまでも自分の歯でかめる喜びを
抜歯をしてインプラントやブリッジを装着する治療も可能ですが、やはり自分の歯でかめることが一番の幸せだと思います。だからこそ今後は、予防歯科に注力していく予定です。近いうちに唾液検査機器などを導入し、唾液の質から虫歯になりやすさを判断したり、お口の中の菌を可視化して分かりやすくご説明したりする取り組みを始めます。
お口の中にどのような菌が潜んでいるのかは、検査でおおまかに把握できます。それらの菌が虫歯や歯周病の原因となるため、発症前にしっかり洗い流して菌の数を減らしていくことが重要です。ある日突然、歯周病で歯がボロボロになってしまう事態を防げるでしょう。
虫歯の診断に関しても、茶色の着色を見つけたからといってすぐに削るわけではありません。明らかな虫歯に関してはどの歯科医師も同じ判断となりますが、削るべきか経過観察でよいかは判断が分かれるため、患者さんとご相談の上で決めます。3~4ヶ月間隔の予防歯科であれば、「今回は深くなりそうだから削りましょう」など、定期的に患者さんと確認できるのもメリットです。
虫歯になりやすい小さなお子様は、頻繁に来ていただくのが一番ですが、親御さんが大変ですよね。春・夏・冬休みなど親御さんの通いやすい時期のご予約をおすすめしております。事前にご連絡いただき診療台が空いていれば、ご兄弟まとめての受診も可能です。
「通うのが何年も空いてしまったけれど大丈夫かな…」と躊躇されている方も、遠慮なく足をお運びください。患者さんが来院しやすい環境を目指して、スタッフ一同で日々工夫を重ねております。私自身も、常に患者さんの立場に立ち、希望された治療を実現できる歯科医師でありたいと思っています。
※上記記事は2026年8月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

金子歯科クリニック 院長 佐藤 昭之 (AKIYUKI SATOH)
金子歯科クリニック 院長 佐藤 昭之 (AKIYUKI SATOH)
- 出身地:横浜市戸塚区
- 趣味・特技:野球(戸塚区歯科医師会の野球部にも参加)
- 好きな映画:バック・トゥ・ザ・フューチャー
- 好きな音楽:J-POP全般
- 好きな場所:水族館

