高松 朋矢 院長(医療法人社団 高松歯科医院)のインタビュー

医療法人社団 高松歯科医院 高松 朋矢 院長

医療法人社団 高松歯科医院 高松 朋矢 院長 (TOMOYA TAKAMATSU)

神奈川県横浜市出身。鶴見大学歯学部卒業。口腔外科を主軸に研鑽を積み、2020年8月に高松歯科医院の院長に就任。

逃げ続けていた歯科医師の道が今は天職に

両親が歯科医師だったので、子どものころから身近にあった職業ではありました。ただ実を言うと、歯科医師にはなりたくなかったんですよね。大学を受験する直前まで、ずっと逃げ続けていました(笑)。当時はラグビー部に所属。花園にも出場するくらい本気で打ち込んでいたんですよね。そのなかで、将来は体に関わる仕事がしたいと思うようになり、鍼灸師を目指していたんです。ところが、推薦で受けていた大学に落ちてしまって。浪人するつもりでいたんですけど、両親から「歯学部を受けてみないか」と言われ、「それなら1か月だけ、死ぬ気で勉強して受験してみよう」と。結果、その歯学部だけ合格。「もう入学金も払ったから」と後戻りできなくなりました(笑)。そんなきっかけでしたが、大学で歯科の奥深さに触れ、だんだんと面白みを感じるように。今では、逆に「天職かもしれない」と思うほど、歯科医師としてさまざまなことを楽しんでいます。最初はあれほど逃げていたので、自分でも不思議ですね。

口腔外科で培った経験を地域の診療に生かす

歯科医師になってからは、大学に所属し、総合病院の口腔外科などで約8年間経験を積みました。その後、両親が営んでいた当院に入り、40周年を迎えた2019年に現在の場所に医院を移転。私は2020年に、院長に就任しました。両親の代から数えると、当院はこの地域で50年近く診療を続けていることになりますね。
現在は、私が長年経験してきた口腔外科を強みとしながら、予防を中心に幅広い診療を行っています。なかでも、患者さんの「歯の寿命を延ばすこと」を目標にしています。歯科衛生士の体制も充実してきたため、日頃のメンテナンスや予防に力を入れると同時に、口腔外科はもちろん、さまざまな分野の治療体制を整え、地域の患者さんができるだけ総合病院まで行かなくても済むよう、私たちの医院で対応できることは可能な限り院内で完結させたいと考えています。ありがたいことに患者さんもスタッフも増え、診療ユニットも増設しました。患者さんをしっかり受け入れ、スタッフが力を発揮できる場所を作るため、さらに必要な環境を整えているところです。

 

患者さん自身が納得して選べるチームでの診療

当院の特徴の一つは、スタッフ全員がチームとして患者さんに関わっていること。何より、カウンセラーの常駐が大きなポイントです。患者さんは、それぞれ異なる価値観や生活環境、ご予算をお持ちです。その一方、歯科医師には治療の技術に集中する職人的な部分があり、治療に対しての金額を自分で言いにくいときもあったりします。私自身、人と話すのは好きなものの、金額の説明には苦手意識があるんですよね。特に高額な治療となると、歯科医師が直接話すことで患者さんが断りにくさを感じてしまうこともあるのかなと。そのため、治療の内容や費用、患者さんのご希望については、カウンセラーが時間をかけてお話をお伺いします。初診の患者さんのなかには「まずは悩みをしっかりと聞いてほしい」という方も少なくありません。カウンセラーが伺った内容は、すべて私たち医師とスタッフに共有。医師だけで患者さんを診るのではなく、カウンセラーや歯科衛生士、受付など、院内のメンバー全員で支えることが当院の診療スタイルです。
私自身、患者さんと接する際には、その方の考えを尊重することを特に意識しています。患者さんには「高松歯科医院に来てよかった」、スタッフには「高松歯科医院で働いてよかった」と思ってもらいたい。その両方がかなう環境を作ることが、院長として大切な役割だと考えています。

子育て中も高齢になっても通院を諦めないために

当院には、小さなお子さんからご年配の方まで、幅広い年代の患者さんがいらっしゃいます。長く地域で診療を続けてきた医院なので、午前中は昔から通ってくださっているご年配の方、午後は学校帰りの小学生や中学生が多いという傾向があります。また、午前中は保育士による託児を行っているため、小さなお子さんを育てているお母さんにも多くご利用いただいています。現在の場所へ移転する際、託児の体制は必ず整えようと決めていました。私自身、3人の子どもがいます。妻の様子を近くで見ていると、子育て中は一人になる時間を作ることが本当に難しいと感じます。歯科医院で治療を受けている間だけでも、お子さんと少し離れ、自分自身のために時間を使うことができたらいいのに。わずかな時間かもしれませんが、それを当院で作っていただけたらと思っています。
最近では、通院が難しくなってきた患者さんのために、無料送迎も始めました。長く通ってくださっている方の中には、訪問診療を受けるほどではないけれど、医院まで足を運ぶのがつらいという方もいらっしゃいます。タクシーを利用して来院される方もいましたが、費用もかかりますし、待ち時間も発生します。それならば、医院側でご自宅から医院まで送迎しようと考えました。移転した当初から実現したかった取り組みの一つで、ようやく形にすることができました。訪問診療では、どうしても行える治療が限られますから。
子育て中の方にも、ご高齢の方にも、環境を理由に治療を諦めてほしくない。人生のさまざまな段階で、通い続けられる医院でありたいと思っています。

 

スタッフと夢を語り、一つずつ実現していく

私は毎年、その年の目標、翌年の目標、さらに3年先までのビジョンを考えています。直近の目標の一つは、医院の近くにデジタル技工に対応する歯科技工所を作ることでした。実際に今少しずつ動き出していますが、歯科技工士と連携し、デジタル技工をよりスムーズに進められる環境はもちろん、同じ建物には会議室も設け、スタッフ全員でミーティングができる場所になる予定です。さらに、訪問診療においても言語聴覚士などの専門職とも連携しながら、在宅でも患者さんを最後までフォローできる体制を目指しているところです。
こうした構想を思い描いている時は、本当にワクワクします。最初は私の勝手な想像や夢のような話でも、スタッフに話すと「やりたい」と言って協力してくれるんですよね。言葉にしたからには実現しなければならないという、院長としての責任も生まれます。それが自分を前へ動かす力にもなっている気がします。みんな、本当に優秀なスタッフばかりなんです。だからこそ、一人ひとりがもっと輝ける場所を作ってあげたい。新しい仕事や役割に挑戦できる環境を作ることで、スタッフ自身も楽しみながらステップアップできるのかなと。その成長が、患者さんへ提供できる医療の質にもつながっていくはずです。
将来的には歯科だけにとどまらず、近隣の医療機関とさらに連携し、医科と歯科が身近な場所で協力できる環境も作りたいと考えています。すでに近隣の内科クリニックとは、スタッフの健康診断や予防接種などでも連携していますが、当院の隣に耳鼻科を開院してくれる先生を探したいとも思っているんですよね。歯科治療の後に耳鼻科を受診したり、必要に応じて互いに患者さんをご案内したりできれば、地域の方にとっても便利になるのではないかと思っています。これからも、高松歯科医院に行けば安心して任せられると思っていただけることを大前提に、この地域で新しい医療と安心感の両方をチーム一丸となって届けていきたいです。

 

※上記記事は2026年7月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

医療法人社団 高松歯科医院 高松 朋矢 院長 (TOMOYA TAKAMATSU)

医療法人社団 高松歯科医院 高松 朋矢 院長 (TOMOYA TAKAMATSU)

  • 出身地:横浜市
  • 趣味・特技:筋トレ
  • 好きな本・愛読書:マインド系
  • 好きな言葉:人生は出会いで決まる
  • 好きな音楽:洋楽
  • 好きな場所:上高地

INFORMATION

医療法人社団 高松歯科医院

電話 045-812-0875
所在地横浜市戸塚区名瀬町765-39
最寄駅東戸塚駅 約1.7km、東戸塚 約1.7km、舞岡 約3.5km
診療時間[月曜・火曜・金曜]9:00~13:00 14:30~18:00
[水曜]9:00~13:00 14:30~17:00
[土曜]9:00~16:00
休診日木曜・日曜・祝日
診療科目 歯科