デンタルクリニック横浜 菅沼 珠美 院長 (TAMAMI SUGANUMA)
『昭和大学歯学部』を卒業後、大学病院に3年間残って研鑽を積み、その後非常勤を経て、勤務医として従事。補綴を専門に学びながら基本診療の力を磨き、いずれは訪問歯科に携わりたいという思いから、勤務医時代も訪問診療のできるクリニックを中心にキャリアを重ねてきた。ご縁があって横浜での訪問歯科立ち上げに携わったことをきっかけに、患者さんを守るために『デンタルクリニック横浜』を開業し、今に至る。
患者さんに導かれて開業した、デンタルクリニック横浜

実は、このクリニックを開業する予定は最初は全くありませんでした。あるクリニックを辞めた後に入った病院から「横浜で訪問歯科を立ち上げたい」と誘われて入職しましたが、話が違っていたのです。それでもここで診療を始めていたところ、医療法人の理事長から「ここを無くして他と合併する」という話が出ました。ただ、訪問診療はクリニックから半径16km以内と決められています。以前から診てきた患者さんの中に「どうしても先生に診てほしい」という方がおり、他へ移ってしまうとその方を診られなくなってしまいます。そこで、患者さんを守るためにも私がここを開業することにしたのです。今も新しい患者さんはいらっしゃいますが、10年以上診ている方もいます。最初は訪問専門でやろうと思っていましたが、外来も一定の割合で診る必要がある「5%ルール」があり、外来診療も始めたところ、少しずつ患者さんが増えてきました。予期せぬ形での開業でしたが、歯科医師会に入らせていただき様々な方と知り合ったり、委員会活動を通じて見る目が変わったりしたことで、今は開業して良かったと感じています。
人体解剖への興味から、歯科医師の道へ
元々は歯科医師になりたいと思っていたわけではありませんでした。高校2年生の時に理数系が得意で理系に進み、最初は薬学部を目指していたのです。きっかけは、家庭教師に来ていた医学部の学生から人体解剖の話を聞き、自分でもやってみたいと感じたことでした。薬学部では人体解剖ができないと知り、歯学部ならできると聞いて歯学部を選びました。子供の頃から歯が弱く苦労していた経験も、自分の手で治療に携わりたいという思いを後押ししています。実際の人体解剖は、想像していた以上に緊張する時間でした。また、昭和大学在学中は1年間の寮生活を送り、医学部や薬学部の学生とともに過ごした経験があります。当初は小児歯科を目指していましたが、少子化で子供の数が減っている状況を踏まえ、高齢者の方へと目を向けるようになりました。
「無理強いしない」を診療の軸に

日頃の診療で大切にしているのは「無理強いしない」ことです。訪問診療では、口を開けることを急いでしまいがちですが、私はきちんとお話をして納得していただいてから診療に入るようにしています。これは外来でも同じで、他の歯医者が怖かったという方が多くいらっしゃるため、まずはお話を聞いて落ち着いていただいてから診療を始めます。日によってはお話だけで終わることもあります。機械の音を嫌がる方も多いため、ほとんどのクリニックで機械を使うスケーリングも、当院では手用器具を使って一つひとつ丁寧に行っています。それが良いと言って通ってくださる方もいます。トラウマになるようなことや、患者さんが嫌がることは決してしません。時間がかかっても、まずは信頼していただくことを何より大切にしています。
訪問診療と外来、どちらも大切にしています
当院の特徴はやはり訪問診療です。戸塚だけでなく、海老名や座間、藤沢などにも伺っており、海老名までは車で1時間ほどかかることもあります。必要な荷物はすべてカバンにまとめて車で運んでおります。訪問診療は、治療をすれば良いというだけではありません。訪問先では、ご家族とあまりお話しする機会がない高齢者の方の話し相手になり、気持ちよくお話をして、リラックスして楽しく診療を受けていただけたらと思います。一方、外来は完全予約制のため、訪問の患者さんがいらしても待合室で長くお待たせすることはほとんどなく、患者さん同士が重なることもほとんどありません。外来には高齢者の方や障害をお持ちの方にも多くいらしていただいており、近くの障害者施設からも足を運んでくださいます。他の歯医者で断られてしまったという自閉症やダウン症の方も、安心して来院できるよう受け入れています。生活保護を利用されている方の受け入れも行っており、本当に困っている方を見捨てるわけにはいかないという思いで手続きを進めました。訪問診療も外来も、分け隔てなく一人ひとりに向き合うことを大切にしています。
感謝の気持ちを力に、これからも地域へ
これまでで印象に残っているのは、やはり患者さんから感謝されることです。訪問診療先の患者さんから「先生に入れ歯を作ってほしい」と頼っていただいたことがあります。専門にしていた入れ歯を作らせていただいたところ、見た目も良くなり、ご飯もおいしく食べられるようになったと大変喜んでいただき、歯科医冥利に尽きるなと感じております。今後は、テレビドラマで見るような、警察と協力して身元不明の方の身元確認に携わるようなことにも興味を持っています。地域の皆様には、他の患者さんと接することなくリラックスして通っていただけたら嬉しいです。訪問診療だけでなく、外来や障害をお持ちの方の診療にも力を入れていますので、どうぞ気軽にお越しください。感謝の言葉を胸に、これからも一人ひとりの患者さんと向き合っていきたいと思います。
※上記記事は2026年7月に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

デンタルクリニック横浜 菅沼 珠美 院長 (TAMAMI SUGANUMA)
デンタルクリニック横浜 菅沼 珠美 院長 (TAMAMI SUGANUMA)
- 出身地:横浜市
- 趣味:横浜DeNAベイスターズの応援、ミュージカル鑑賞
- 好きな場所:伊豆、房総、和歌山
- 好きな音楽:J-POP(STARTO ENTERTAINMENT、旧ジャニーズ)
- 好きな映画:『ミッション:インポッシブル』、『スターウォーズ』
- 好きな言葉:感謝

