さち歯科医院 院長 佐知 崇司 (TAKASHI SACHI)
福岡県出身。福岡歯科大学を卒業後、福岡歯科大学口腔外科学第II講座に勤務。東京都内のクリニックなどで研鑽を積み、2004年2月にさち歯科医院を開院。
父の勧めで進んだ歯科医の道

最初は、歯科医師になるつもりはまったくなかったんです。父が歯科医師として開業していたので、小さい頃から家で仕事をしている姿を見ていたものの、当時は歯科医師という仕事にほとんど興味がなかったんですよね。でも、大学を選ぶ時期になったある日、父が自室に入ってきて突然「歯科しかないぞ」と。おそらく父としては、僕に医院を継いでほしいという思いがあったんでしょう。そんな流れで歯科大学へ進みましたが、勉強を続けていくうちに、少しずつ父の仕事の大変さが分かるように。同時に、父が長年続けてきたことのすごさや、歯科医師という仕事の責任や面白さも感じるようになってきたんですよね。卒業後、修業のために東京へ出て、そのまま関東で開業してもいいかと父に聞いたところ、「いいよ」と言ってくれたので、こちらで自分の医院を始めることになりました。
実は、戸塚での開業を決めたあと、父も大学を卒業後に戸塚の歯科医院で修行をしていたことを知りました。自分では、特に意識せず選んだ場所でしたが、父も若いころに経験を積んでいたと思うと不思議な縁を感じます。
衛生士の担当制で、患者さんの変化を継続して見守る
2004年に開院したので、もう20年以上になりますね。学生だった方が就職したり、引っ越しで遠方へ行かれたりすることもありますが、比較的長く通ってくださっている患者さん、開業当初からのお付き合いが続いている方が多いですね。
当院では、歯科衛生士の業務を担当制にしています。できるだけ同じ歯科衛生士が、初診からその後の経過まで継続して担当する形です。毎回同じスタッフが診ることで、以前と比べてどこが変わったのかも分かりやすいですし、患者さんにも安心していただけると思っています。前回話した内容を覚えていたり、生活の変化を知っていたりすることも、長く通っていただくうえでは大切なこと。スタッフの入れ替わりがある場合は、きちんと引き継ぎをしていますし、担当者が休みの日には、「今日は別の者が担当します」とご説明したうえで対応するようにしています。
口腔外科の経験を生かし。できる治療は院内で

僕は口腔外科の出身なので、強いて言えば外科的な処置が得意ですね。当院には入院施設がないため、すべての症例を院内で対応できるわけではありません。それでも、設備や患者さんの状態を踏まえたうえで、自分で対応できる処置については、できるだけ院内で行うようにしています。入院が必要なケースや、当院で行うには負担が大きいと判断した場合は、速やかに近隣の病院へとご紹介します。無理にすべてを院内で完結させるのではなく、「ここまでなら安全に対応できる」「このケースは専門的な設備がある病院にお願いしたほうがいい」と見極めることも大切ですから。
それは、お子さんの治療についても同じですね。昔に比べると虫歯のあるお子さんはかなり少なくなりましたが、どうしても治療が難しい場合には、小児歯科を専門とする先生にお手紙を書いてお願いすることも。環境が変わったり、小児歯科の先生が対応したりすると、不思議と治療ができることもあるんですよね。当院でできることはしっかり行い、専門的な対応が必要な場合には適切な医療機関につなぐ。患者さんにとって一番良い方法を選ぶことを大切にしています。
歯医者が怖い方にも無理のないペースで治療を
患者さんと接するときに大切にしているのは、できるだけ不安を少なくすること。歯科治療に恐怖心がある方も少なくありません。だからこそ、治療を始める前に、「今日はこういう治療をします」となるべく分かりやすく説明するようにしています。とはいえ、治療中につらくなったら遠慮せずに伝えていただきたいとも思っています。こまめにうがいをしていただいたり、一度休憩を入れたりしながら進めていますが、長時間ずっと診療台に座っていることは、それだけでもストレスになりますから。そういった方の場合は、一度に長く治療するよりも、なるべく細かく分けて、無理のないペースで進めるなどの対応も行っています。それが安心につながっているのか、家族や友人をご紹介してくださることも。それだけ信頼してくださっていることなのかなと思うと、ありがたい限りです。
痛くなってからではなく、痛くないときこそ定期検診へ
当院はJR・市営地下鉄の戸塚駅西口からすぐの場所にあり、戸塚共立第一病院さんの隣にあります。平日は19時まで、土曜日と祝日も診療していますので、お仕事帰りや学校帰りにも通っていただきやすいのではないかと思います。開業から20年以上が経ち、当時から通ってくださっている方も年齢を重ねました。長く通い続けてくださる方が多い理由の一つは、現在のお口の状態をきちんと説明することで、定期的なメンテナンスの必要性を理解していただいているからなのかなとも感じています。定期健診をおすすめしても、最初はなかなか来られない方もいらっしゃいます。数年後にまた痛みが出て来院し、同じことを繰り返した後で、「やっぱりちゃんと通わないといけない」と、そこから定期的に来るようになった方も少なくありません。若いうちから定期検診を続けている方と、歯周病などがかなり進行してから通い始める方とでは、将来的に大きな差が出ます。進行してからでは、治療をしても元の状態には戻せないことも。だからこそ、痛みがない時期から診てもらうことが大切です。「痛くないから、歯医者へ行かなくてもいい」ではなく、痛くない今だからこそ、一度お口の状態を確認していただきたい。検診だけで来ていただいてもまったく問題ありませんから。
これからも、今通ってくださっている患者さんを大切にしながら、戸塚へ新しく引っ越してきた方にも安心して来ていただけるクリニックで在りたいですね。都心にあるような、扉を開けた瞬間に緊張してしまうような華やかな医院ではありません(笑)。歯医者はただでさえ怖い場所だと思われがちですから、なるべく気負わず、通いやすい場所でありたいですね。戸塚区の歯科医師会の先生方は皆さん親身になって治療に向き合ってるいる方ばかり。僕もこの地域の皆さんの健康を支えられるように、これからも精いっぱい診療に取り組んでいきたいと思っています。
※上記記事は2026年7月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

さち歯科医院 院長 佐知 崇司 (TAKASHI SACHI)
さち歯科医院 院長 佐知 崇司 (TAKASHI SACHI)
- 出身地:福岡県福岡市
- 趣味・特技:ゴルフ、散歩
- よく読む本・愛読書:医療関係の本
- 好きな言葉:恩師からいただいた「やる気と根性」
- 好きな場所:福岡

