金桝 太郎 院長(ひかり歯科)のインタビュー

ひかり歯科 金桝 太郎 院長

ひかり歯科 金桝 太郎 院長 (TARO KANEMASU)

2012年『神奈川歯科大学』卒業後、藤沢市保健所に勤務。2018年歯学博士取得。2019年から2023年まで『神奈川歯科大学』特任講師を務め、2024年に『ひかり歯科』を開院し今に至る。(京急•JR 鶴見駅 徒歩9分)

保健所勤務11年。想いが導いた決断

私は大学卒業後、神奈川県藤沢市の保健所に11年間勤務していました。その間、臨床とは異なる分野で歯科医師として働いていました。臨床に携わる機会は少なかったのですが、ただの事務職になってしまうのはもったいないと感じ、2年前に一念発起して開業を決意しました。鶴見区は、開業前までほとんど知らない土地でした。ただ、調べてみると自宅からもそれほど遠くなく、人口も多く、周辺には住宅が多く、地域に貢献できる環境だと感じたんです。そして実際に開業してみると街は予想以上の温かさでした。皆さんホスピタリティに溢れていて、令和の時代にだんだん少なくなりつつある人情味のある商店街だと実感しています。商店街ですれ違う患者さんが手を振ってくださったり、近くの小学校の子どもたちが挨拶してくれたり。本当に人を感じる地域なんです。

通学路だった赤い橋。「ひかり」に込めた故郷への想い

医院名についてはよく質問されます。なぜ鶴見という地名を使わないのか、なぜ私の苗字を使わないのかと。実は私、栃木県の日光市出身なんです。日光は「ひかる」と読みますよね。最初は地名を入れることも考えましたが、電話で話す際に滑舌の問題もあり、シンプルに「ひかり歯科」にしようと決めました。特別なことをやっているわけではありません。ただ、口の健康から全身の健康へ、一筋の光を皆さんに提供できたらという想いを込めて、この「ひかり」という字を使わせていただいています。医院のロゴマークも、想いがあるんです。日光東照宮前の赤い橋をモチーフにしているんですよ。あの橋は私の通学路で、毎日そばを通っていました。そして、ロゴの歯の中には「日光」という文字も入れていて、初心を忘れないようにという意味を込めています。

 

「治療の主役は患者さん」対話が生む信頼関係

私が診療で最も大切にしているのは、治療の主役は患者さんだということです。医療者側から押し付けになってはいけないと常に考えています。ですから、患者さんとよくディスカッションして、何を希望されているのかをしっかりと伺うよう心がけています。もちろん患者さんのご希望を最優先します。同時に、医療者側から見て治療した方が良い箇所について、しっかりと判断していただけるよう丁寧に説明することも大切だと思っています。実は私、元々あまり喋るタイプではないんです。1時間ほど患者さんとお話しするとぐったりすることも。それでも続けるのは、言葉を交わした量が信頼関係に直結すると信じているからです。設備面では、診療ユニットはオーバーアームタイプを採用しています。通常は下に配管が垂れるタイプが多いのですが、上から配管することで衛生面に配慮した設計になっています。診療スペースは解放感を出せるよう内装を白で統一し、窓の近くにユニットを配置しています。壁がないのが気になる方もいらっしゃると思いますが、予約の取り方として基本的に他の患者さんと同時に診療することがないようにしているので、全体が一つの個室のようなイメージで運営しています。ご家族で来院される場合は、お母さんとお子さんを一緒に横並びになってもらって診療することもありますね。現在、スタッフは歯科衛生士と助手の2名で、3人体制で診療を行っています。

ミャンマーから家族連れまで。多様性を受け入れる診療

この地域は住宅地ということもあり、ご家族で来院される患者さんが多いですね。最初はお子さんが来院されて、その後ご両親も一緒に通ってくださるようになるケースも増えてきました。小学校の近くで子どもたちに挨拶してもらえる瞬間は、本当にやりがいを感じます。鶴見の特徴として、外国籍の方が多い印象があります。先日もミャンマーの方が来院されました。私は外国語が得意ではないので、日本語でコミュニケーションがとれる方だと助かるのですが、時には翻訳アプリを駆使しながら対応することもあります。言葉の壁があっても、お口の健康を守りたいという想いは同じですから。また、この地域はお勤めの方が多く、夕方5時以降は混雑する傾向があります。そのため、当初は予定していなかった日曜診療も始めることにしました。患者さんのお悩みとしては、痛みで来院される方も多いですが、定期的なクリーニングや虫歯チェック、健診を希望される方も増えています。地域に溶け込んだ、ホームドクターのような存在になれればと思っています。ご本人は何ともないと思っていても、診察すると重要な発見があることも少なくありません。自覚症状がないのに顎関節症が進行していた方もいらっしゃいました。「これは治療した方がいいですよ」とお伝えすると驚かれることもあります。だからこそ、何か気になることがあればぜひ相談していただきたいんです。

 

痛くなる前に来てほしい。予防が救う未来の健康

今後の目標としては、引き続き地域に溶け込めるよう試行錯誤を続けながら、歯科医師会を通じた公衆衛生的な仕事にも貢献していきたいと考えています。開業と同時に歯科医師会に入会し、現在は様々な委員会に参加させていただいています。歯科医師は、障害者支援、災害対応、福祉、学校保健など、診療以外の様々な分野で地域に関わる仕事をしています。こうした活動を通じて地域の皆様に貢献できればと思っています。最後に地域の皆様にお伝えしたいのは、口の健康が全身の健康と密接につながっているということです。口の健康は全身の健康。糖尿病や認知症、転倒リスクなどとも関係があることが分かってきています。単に口だけの問題と考えず、全身とも関係がある重要な問題として捉えていただきたいです。多くの方が痛くなってから歯科医院に行くという習慣をお持ちですが、ぜひ痛くなる前に来院してください。決して怖いところではありません。些細なことでも構いません。「最近、口内炎が治りにくい」「歯茎から血が出る」「顎が痛い」「食べ物が飲み込みにくい」そんな小さなサインを見逃さないでください。お口の悩みや不安があれば、どうぞお気軽にご相談ください。まずは検診からでも大丈夫です。地域の皆様の健康をサポートできることを、心より楽しみにしています。


※上記記事は2025年12月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。



ひかり歯科 金桝 太郎 院長 (TARO KANEMASU)

ひかり歯科 金桝 太郎 院長 (TARO KANEMASU)

  • 出身地:栃木県日光市
  • 趣味:読書、映画鑑賞
  • 好きな場所:温泉地(箱根、熱海、鹿児島)
  • 好きな音楽:『ビートルズ』、『クィーン』
  • 好きな映画:昔の洋画
  • 好きな本:『山崎 豊子』
  • 好きな言葉:感謝

INFORMATION

電話 045-717-6287
所在地佃野町23−40 小笠原ビル2F
最寄駅鶴見駅 徒歩10分、京急鶴見駅 徒歩13分、鶴見市場駅 約1.5km
駐車場※近隣にコインパーキング有り
診療時間[月曜・火曜・木曜・金曜]9:00~13:00 15:00~19:30
[土曜日]9:00~15:00
休診日水曜・日曜・祝日
Web https://www.dc-hikari.com/
診療科目 歯科 小児歯科 歯科口腔外科
特徴 ●アットホームなクリニック●リラックスできる空間●保険診療を中心に
お口のケアを通じて全身の健康をサポート●平日19時半まで診療
通いやすい歯科医院●むし歯●根管治療●歯周病●入れ歯(義歯)●小児歯科●予防・クリーニング●歯科口腔外科●セカンドオピニオン●ホワイトニング●マタニティ歯科診療●定期健診●ナイトガード