椎原 仁美 院長(椎原歯科医院)のインタビュー

椎原歯科医院 椎原 仁美 院長

椎原歯科医院 椎原 仁美 院長 (HITOMI SHIIHARA)

『日本大学歯学部』卒業。同大学の総義歯補綴学講座を経て、鶴見区にて夫とともに開業。総義歯(入れ歯)を専門とし、30年以上地域に根ざした歯科医療を提供。訪問診療にも早くから取り組む。(JR鶴見線 鶴見小野駅 徒歩8分 京急本線京急鶴見駅 徒歩15分)

鶴見という街との出会いと、地域の方々に支えられた日々

『日本大学歯学部』を卒業後、大学の総義歯補綴学講座に残り、同じ講座だった夫と出会い結婚しました。夫が「開業する」と言い出し、トントン拍子に話が進んだのですが、東京出身だったにもかかわらず、父親と喧嘩した拍子になぜかこの鶴見に来ることになったんです。最初はカルチャーショックもありました。東京の感覚では、夫はゴミ出しに行くのにも着替えていたのですが、鶴見はもっと自由で下町情緒がありました。「お前その格好でゴミ出しに行くのか」なんて言われるような、人情に厚い大阪のような街だと感じたんです。住んでみると、本当に住みやすい街でした。昔の鶴見本町商店街は、道路が見えないほどの人通りがあり、映画館も4つあったそうです。歴史あるお店も多く、地域の方々に歴史を教えてもらいながらここまでやってきました。開業当初は、ハンバーガー屋さんの2階で看板も出さずにひっそり細々と始めました。患者さんは来るのだろうか?と思っていましたが、ほとんどが口コミで広がっていったんです。昔、近くに「ワイルドブルー」という大きなプール施設がありました。そこで私の子供が迷子になったとき、患者さんが見つけて「先生、迷子になってたよ」とわざわざ届けてくださったんです。本当に患者さんのおかげでやってこれたという感謝の気持ちでいっぱいです。

祖父の往診が原点、訪問診療へのこだわり

私が歯科医師を志したきっかけは、両方の祖父が医師だったことが大きいです。特に母方の祖父は、今で言えばヘリコプターが飛ばないと行けないような無医村地区の田舎の医者でした。幼い頃、祖父の往診によく同行していました。祖父は「こうして診て歩いてあげると、お家で看取ってあげられるだろう」と言っていました。幼心に「大変な仕事だな」と感じていましたが、あの姿が今の私の原点です。その想いでがあるからか、制度が整うずっと前から訪問診療を続けてきました。自分の患者さんが通院できなくなったり、入院されたりした際、「先生、来てよ」と呼ばれれば自転車で駆けつけます。特に感じているのは、「口から食べること」の重要性です。入院中のお年寄りが、入れ歯が合わなくて食事が取れず、点滴だけで弱っていく姿を何度も見てきました。入れ歯を調整して食事ができるようになると、驚くほど元気になられるんです。

参入する若い先生も増えたことは喜ばしいことです。「医は仁術」として頑張っていきましょう。

「神様から授かった歯」を守る、ミニマムの診療

診療において、まず確定診断をきちんと出すことを徹底しています。私は気が短い性格だからこそ、自分を律しています。安易にパッと削ることは絶対にせず、しつこいくらいに患者さんの話を聞くようにしているんです。歯は「神様から授かった体の一部」です。一度削ったら元には戻りません。だからこそ、ミニマムの介入で最大の効果を出すことにこだわっています。当院は医療法人ではないので、一人ひとりの患者さんに時間をかけられます。歯科衛生士も非常に優秀で、主体的に提案をしてくれるんです。「今日は患者さんの顔色が悪い」「息子さんのことで眠れていないようだ」と察知すれば、予定していた治療をクリーニングに変更するなど、患者さんファーストで動いてくれています。私の専門は総義歯ですが、インプラントについては信頼する優秀な先生に来ていただき、確実な症例のみを慎重に判断してお願いしています。また、小児歯科もベテランの女性医師が丁寧に診療しており、歯磨きの習慣は子供の頃に形成されるので、親御さんへの指導も含めて力を入れています。

スタッフも患者さんも大切に、多様化する地域への対応

私自身が子育てをしながら働いてきたので、スタッフには「家族や子供の行事を最優先に」と言っています。サンリオピューロランドに行きたいなら「行ってきなさい」と送り出しますし、子供の習い事があればそちらを優先にして頂いています。お互い様の精神で、スタッフがリフレッシュして戻ってこられる環境を大切にしています。そのおかげか、一度辞めたスタッフが数年後に「またここで働きたい」と戻ってきてくれることも多いですね。最近の鶴見は、東京からの移住者や若い世代が増える一方で、非常に国際色豊かになっています。ブラジル、ロシア、フィリピン、韓国、中国など、多くの国籍の方が来られ、言葉が通じないこともありますが、多言語の指差しツールや翻訳機を駆使しながら対応しています。また、学校の帰り道での怪我など、急患も断りません。「痛いと言っているのに帰れ」とは言えませんから。たとえ薬を出すだけでも、何か力になりたいと考えています。

66歳の今も、慢心せず地域と共に

今年で66歳になりますが、慢心せず、地域の皆さんに「愛されるように」頑張り続けたいです。将来的には、週に数日の診療にしつつ、横須賀や三浦のような自然豊かな場所で、土いじりや草むしり、焚き火を楽しむような生活にも憧れますね。患者さんには「歯科医院を選ぶ権利」があります。他の医院にかかることを申し訳なく思う必要はまったくありません。私が大切にしたいのは、歯科医療への垣根を低くして、何か悩みがあったら「ちょっと相談してみようかな」と思ってもらえる関係。そんな「人と人との付き合い」をこれからも続けていきたいんです。

 

※上記記事は2026年1月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

 

椎原歯科医院 椎原 仁美 院長 (HITOMI SHIIHARA)

椎原歯科医院 椎原 仁美 院長 (HITOMI SHIIHARA)

  • 出身地:東京都
  • 趣味:ゴルフ、読書
  • 好きな場所:自然豊かな場所
  • 好きな音楽:クラシック、石田組
  • 好きな映画:『ゴジラ-0.0(ゴジラマイナスゼロ)』、『学校』
  • 好きな本:心理サスペンス
  • 好きな言葉:天命を尽くして人事を待つ

INFORMATION

電話 045-504-6621
所在地本町通3-165-6ハイツ弥生2番館2階
最寄駅鶴見小野駅 徒歩8分、弁天橋駅 徒歩11分、国道駅 徒歩12分
診療時間[月・木]9:00~12:30 15:00~19:00
[火・金]9:00~12:30 15:00~18:30
[土]9:00~12:30 14:00~17:00
休診日水曜・日曜・祝日
支払方法現金
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診療科目 歯科 矯正歯科 歯科口腔外科